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Paradiso (3)

Paradiso(Michele Masneri, Adelphi, 187ページ)を読んでいます。今日は130ページ、第23章まで。

ParadisoにはParadiso 2があって、そこでFedericoは別の住人と出会いました。

まず、Rita。 映画プロデューサーでBarryの先妻。父親は不動産業を手広くやっています。そして売れない俳優のFranco。俳優の仕事がなくて、今はRitaの会社で事務の仕事をしています。

BarryはFedericoにMarescaとのインタビューの話をつけてあげると言っていけどてっきり口約束かと思っていたら(私も、きっとFedericoも)、本当にMarescaがParadiso 2へ登場。Paradiso 2のRitaの住むコンドでみんなで食卓を囲みます。Marescaは最初のうちはインタビューに応じると言っていたのですが、機嫌を損ねて帰ってしまいました。BarryとMarescaのエピソードが続くけれど、行間を読みきれず2人の関係が掴めません。MarescaはBarryのアメリカ時代をヒントに映画を撮ってオスカーを受賞。でも映画監督としてのメッキが剥がれるのを恐れ、常に自分が誰かの上に立っていないと満足できないタイプみたい。Barryはアメリカ時代のことを語りたがらないし、Marescaの映画のことも良く思っていない。でもMaresca所有のローマのアパートでB&Bとして使っている部屋の旅行客の受け入れやら掃除までをBarryがやっています。この2人の関係って何なんだろう。

”E te che cazzo ridi?” fa a Barry. "Non dovevi stare a Roma ad accogliere gli americani? Guarda che le recensioni sono in calo, le pulizie sono fatte male".

Michele Masneri, Paradiso (Adelphi, 2024) 113

その後、観賞用の鶏を飼育しているLazzariのエピソードと、由緒正しい貴族の末裔のGelasioのエピソードが続きます。LazzariはParadisoでは一番端っこの家を与えられて、Barryから軽んじられていると感じています。GelasioはMavieと離婚後も独り身で、跡取りがいないことを悩んでいる様子。この後なにかが起きそうな気配です。


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