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自己紹介|「黒」という色の物語

「あなたを色に例えるなら、何色ですか?」
就職活動の面接で、たまに聞かれる質問だ。

もしもこの質問に「黒です」などと答えてしまえば、
「なんだか近づきにくい人だな」
と思わるだろう。

noteも運用していくうちに、当初とは違う目的で記事を書くようになった。
ここであらためて、自己紹介しておきたい。

なんだか怖そうだなと感じる人もいるかもしれないが、
最後まで読んでいただければ、印象もだいぶ変わるはずだ。
親しみを持って気軽にフォローしてもらえればと思っている。

「黒」ほど気難しい色はない

「黒」は、かなり特殊で複雑な色だ。

自己紹介に入る前に、少しだけ「黒」がどんな色なのかについて触れておきたい。

黒の持つイメージ

一般的に黒と言うと、ポジティブなものよりも、ネガティブなイメージの方が強い印象がある。

ポジティブなイメージとしては・・・
・威厳
・シック
・高級感
・プロフェッショナル
といったところだ。

一方、ネガティブなイメージはというと・・・
・死
・悪魔
・犯罪
・孤独
・絶望
といった感じで、こちらの方が日常生活で接する機会が多いため、
ネガティブなイメージの方が強くなってしまうのではないだろうか。

実は私は色彩検定1級も持っているので、
色彩としての「黒」にも触れておきたい。

黒は、全ての波長の光を吸収する。
だから、黒く見える。

すべての色を混ぜ合わせれば黒くなるが、
色相環の中で反対の位置にある色(補色)を混ぜても黒になる。

色相環というのは、以下に示すように虹の色を
一部を補って輪になるようにつなげたものだ。


色相環

色の組み合わせを考えるうえで、黒はあらゆる色と調和するとされている。

色としての黒は、他のどの色ともうまく調和するのに、
黒を好む人ともなると、なぜか真逆になる。
気難しくって他の人とうまくやっていくのが難しくなるというのが、
なんとも不思議だ。

ココ・シャネルとアーノルド・シュワルツェネッガー

それまで葬式の色でしかなかった黒を、
洗練されたシックなものとしてファッションに取り入れたのが、
ココ・シャネルだ。

色彩検定やデザインの勉強をしていて、
たまたまシャネルという人物に興味を持った。

シャネルはファッションにおいて、
19世紀的なものを全て葬り去ったことから、
「皆殺しの天使」と呼ばれている。

シャネルの女友達はたった一人だけで、
「数ではなく質」というのが彼女の基本スタイルだったらしい。

シャネルは、色をたくさん使えば使うほど下品になると考え、
黒を愛した。
この考えは、私も資料作りなんかをするときに、よく参考にする。

孤独や仕事に対する向き合い方に、自分と似たものを感じた。

そして、皆殺しというと思い浮かべるのが、
『ターミネーター』主演のアーノルド・シュワルツェネッガーだ。

「シュワルツ」というのは、ドイツ語で黒を意味するらしい。

私の場合は、皆殺しと言うよりも、
カルト宗教や詐欺師を粛清するといったところだろうか。

私の外見は、優しそうで神経質そうに見えるらしい。
とある心理学のセミナーで、同じ受講生の人からそう指摘された。

実際、知らない人から道を聞かれるということが多かった。

ただ、これでは悪と戦うには、弱々し過ぎる。

そこで、イメージとして参考にしていたのが、
ターミネーターだった。

小学校低学年の頃になりたかったものは、警察官だった。
これまで学んできた脳科学や心理学を悪用すれば、
お金儲けなんて簡単にできるかもしれない。
でもそうしないのは、やはり根が真面目で、正義感があるからなんだろう。

黒猫と愛と魔法

「皆殺しだなんて、やっぱりなんだか怖いな」
そう感じてしまった読者の方もいるのではないだろうか。

このままだと、単に近寄りがたい人で終わってしまいそうだが、
それで終わらないのが、「黒」という色の複雑なところだ。

「黒」には、愛という意味もあるらしい。
黒猫は不吉な動物とされているが、
一方で愛の女神の使いともされ、魔女の同伴者だ。

ちなみに、私は猫好きでもある。
(ただ、実際に猫は飼っていない。画像はフリー素材だ。)

この他にも、「黒」は魔術の象徴でもあり、
魔術師と言えばたいてい黒い服を着ている。

後でも紹介するが、私はマジシャンでもある。
といっても、プロというわけではなく、
騙しのプロセスの研究や、
詐欺の啓発活動の一環でマジックをやっているだけだ。

なんだか堅苦しそうに感じるかもしれないが、
基本的に私は、エンターテイナーな人なのだ。

黒と陰陽五行

真面目さだけでなく、エンターテイナーな一面を持つようになったのには、
生まれた場所も関係あるかもしれない。

私が生まれたのは、大阪だ。(とは言っても、市内ではない)

大阪と言うと、お笑いをイメージする人も多いだろうが、
水の都でもある。

「黒」は陰陽五行では、水を表す色とされている。
どうやら私は、水とも関係があるらしい。

生まれた日は、水曜日。
四柱推命という占いでは、壬(みずのえ、水の陽)にあたるらしい。

座右の銘が、老子の「上善如水」だから、
かなり強烈な水属性といったところだろうか。

黒は、四神でいうと、北を守護する玄武に対応する。
玄とは、黒という意味らしい。

他の四神と違い玄武は、蛇と亀が合体した特殊な姿で描かれている。
これには二つのものが合体して一つになるという暗示があるらしい。

「二つのものが合体したものが黒を表すなんて、
なんだか色相環で真逆の色を混ぜる時みたいだな」
思わぬ共通点に、なんだか特別なものを感じた。

蛇といえば、西洋では悪魔の象徴で、
亀といえば、日本では縁起が良くても、中国では悪魔の使いとされている。

そのことを考えると、やはり「黒」には、
悪魔の象徴としての意味合いが強いのではないかという気になる。

自分は生まれてからずっと真面目に生きてきて、
誘惑に流されることもなければ、犯罪に手を染めたこともない。

だから、悪魔的なものとは無縁だろうと思っていた。

アスペルガーの悪魔憑き

堅苦しい人に思われがちだが、たまにテレビでアニメも見る。
特に『ブラック・クローバー』というアニメが好きで、よく見ていた。
魔法の世界を舞台に繰り広げられる、ファンタジー・バトルアニメだ。

主人公のアスタは、他の登場人物とは違って、
魔法が使えないというハンデを背負っている。
だが、そのハンデと引き換えに、特別な力を持っている。
相手の魔法を、剣で切り裂いて無力化できるのだ。

・相手の魔法を切り裂いて無力化する「断魔の剣」
・相手の魔法をいったん吸収して、斬撃として放てる「宿魔の剣」
・魔法の発動自体を無かったことにできる「滅魔の剣」

この3本の剣が、アスタの武器だ。
(単行本の続きでは、4本目があるらしいが・・・)

そして、アスタが特別な力を使えるのは、
実は魔法を打ち消してしまうアンチ魔法を使う悪魔がとりついていたからだということが、アニメの後の方で明らかになる。

実はこのストーリーは、アニメの中だけの話じゃなくて、
リアルな私とも重なっている。

私も生まれた時から、アスペルガーという名の悪魔に取りつかれていて、
アスタと同じような「リアル○○の剣」を持っているのだ。
後にこの力は、カルト宗教の洗脳と戦う上で役に立つことになる。

悪魔の呪いとカリスマ的な力

特別な力がタダで手に入るほど、世の中甘いものではない。
何かを得れば、別の何かが犠牲になる。

特別な力に気づくのには時間がかかってしまったが、
ハンデは、昔から気づいていた。

アスペルガーと聞いて、
なんとなくイメージできる読者の方もいるのではないだろうか。

・言葉がきつい
・空気が読めない
・曖昧なものを理解できない
・内向的過ぎて友達ができにくい

社会に出て脳科学や心理学を学ぶまで、
コミュニケーションでは、さんざん苦労した。
「コミュニケーション能力を高めるには、
とにかくたくさんの人に会うことだ!」とかいう
曖昧で具体的な部分が抜け落ちたフワッとした考え方は、
アスペルガーの悪魔憑きである私には、まったく合わなかった。

国語の作文の授業でも、「感じたままを書こう」という教え方が、
自分に合わなかった。
原稿用紙1枚書くのにも何時間もかかってしまい、作文は嫌いだった。

それを変えたのが、当時大学受験予備校の東進ハイスクールの講師で、
「現代文のカリスマ」と言われていた出口先生が書いた本との出会いだ。

「国語には、公式がある」という論理的で具体的な出口先生の教え方は、
私にピッタリ合っていた。

それまで、まともに文章など書けたことは一度もない。
それが短期間のうちに書けるようになってしまい、
「えっ?こんなに簡単に!」と衝撃を受けた。

後に出口先生のメルマガを購読していて知ったことだが、
「もしかしたら自分は、アスペルガーかもしれない」
ということが書かれてあった。
だから、相性が良かったんだろう。

それまで私は、自分の考えを言葉にして伝えるというのが苦手だった。

それがカリスマ講師の力によって覚醒し、
わかりやすい論理的な文章が書けるようになった。

私は理系の大学院までいっている人で、専門性は高い。
そういう人の書く文章と言うのは、
たいてい専門用語だらけで、わかりにくい。

だが私の場合は、
「高い専門性」と「わかりやすい論理的な説明力」が融合することで、
ライターとして高い評価を受けることができた。
一時期ブログも運営していて、
記事の半分くらいが検索結果の上位に入っていたほどだった。

カルト宗教と洗脳

「黒」は、洗脳を象徴する色でもある。

何の因果なのか、私はカルト宗教の幹部の家で育った。

カルト宗教とは言っても、あの銃撃事件があって二世信者が声をあげるようになるまで、私自身、カルト宗教の中にいるという認識はあまりなかった。

むしろ、宗教法人の化けの皮をかぶった、何かどす黒いもの、くらいの認識でしかなかった。

他の信者の人たちは、まるで推し活でもするかのように必死に教祖様を求めていたが、自分は一切そうはならなかった。

もちろんカルト宗教だから、いろんなところに信者を洗脳するための工夫がある。

身内の人が教祖様の書いた本を読んで、
「教祖様は、私たちのことをわかってくれてる!」
となったとしても、
アスペルガーの悪魔憑きである私は、
「一度も会ったこともない相手のことなんて、わかるわけないだろ」
と心の中でツッコミを入れていた。

こんなふうに、私に洗脳がかけられそうになると、
アスペルガーの悪魔が顔をのぞかせて、
「リアル断魔の剣」で洗脳魔法をぶった斬って無力化していたのだ。

ただそれでも、社会に出てから上手くいかず、人生行き詰ったと感じた時に
「仕方ないから、一度だけ真剣にやってみるか」
と、試しにカルトの教えを信じてやってみる気になった。

ところが、その時でさえ、私は洗脳されなかった。
むしろ直感が鋭くて論理的思考力を持っていたせいか、
自分が受けた洗脳テクニックを全て解析して体系的にまとめてしまうという潜入取材のような状態になっていた。

今度は「リアル宿魔の剣」で、相手の洗脳魔法を全部吸収していたわけだ。

吸収した魔力を斬撃として放って教団を直撃してしまうと、面倒なことになりかねない。
だから今は、余計なことは言わずに大人しくしている。

こうしたカルト宗教内での活動もあって、私は洗脳に関して詳しくなることができた。
今となっては、この時に得られた洗脳の経験や脳科学・心理学の知識をまともなことに使って、心理カウンセラーやマーケターとして活動している。

ただ、これで終わりではない。
まだ、3本目の剣が残っている。
魔法の発動を無かったことにしてしまう「リアル滅魔の剣」だ。

信者にかけられた洗脳を解くために、
もしかしたら、いずれ使う時が来るのかもしれない。

ただ、これにも問題がある。
洗脳を無効化できたとしても、失われた時間は戻ってはこないのだ。

洗脳が解けて耐えがたいショックを受けてしまう可能性があるなら、
無理に解かない方がいい洗脳だって、あるかもしれない。

マジックとHIP HOP

カルト宗教の中で、ひたすら真面目に育ってしまったせいもあり、
これといって趣味と言えるものは無かった。

そんな中、心理学の勉強をしていて興味を持ったのがマジックだ。

マジックの中には、相手の思い込みを上手に利用したり、注意を誘導したりするテクニックがたくさんある。

マジックをやりながら学んだこうしたテクニックや演出の方法は、
カルト宗教の洗脳テクニックを明らかにするのにも役立った。

私のnoteの記事の中でも、たびたびマジックの話が出てくるのは、
こういった背景があるからだ。

そうしてもう一つ、ラップにも興味を持った。

まさか真面目一直線な私が、不良文化のHIP HOPの力を手にするなんて、
周囲の人は誰も思わなかっただろう。

きっかけが、YouTubeにたまたま出てきた動画だ。
それでラップの持つ力と可能性にひきつけられた。

私がたまに記事の中で韻を踏んでいるのは、ラップの影響だ。

私が書く文章は、
「漢字」は多くても
「感情」を揺さぶるものではなかった。
それが自分にとって、コンプレックスだった。
もっと感じのいいパンチの効いた文章を・・・
そう思っていた時に出会ったのが、ラップだった。

言葉のリズムによって伝えるイズム。
パンチラインの力を得て、
段違いに伝える力は高まった。

たいていの人はラップと言えば、
ヤンキーのような不良がやるものという程度のイメージしかない。
イメージカラーとしては、まさに「黒」だ。

そして、Magicを象徴する「黒」と、
Musicであるラップを象徴する「黒」が融合して生まれたのが、
エンターテイナー「マスターKuro」だ。

マスターKuroは、私が持つもう一つの顔だ。

たいていの人は、詐欺や搾取の啓発と言っても、
積極的に学ぼうとしない。
なぜなら、
「正しい」ことよりも
「楽しい」ことにしか興味が無いから。

それならば、楽しみながら学べるようにすればいい。

マジックやラップをしながら、
騙されたり洗脳されたりしないように啓発活動するのが、
マスターKuroの役目なのだ。

読者の皆さんとリアルでお会いする時には、
「黒田貴晴」として出会うのか
「マスターKuro」として出会うのか、
どちらになるのかは分からない。

それでは機会があれば、
いつかどこかで。

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