ライフセービング教育って何?そもそもライフセービングって何?〜救助編〜
ライフセービングとは?
今回は、ライフセービングについて簡単に説明したいと思います。
そもそもライフセービングとは、「水辺の事故防止を目的とした社会活動」である。
わかりづらいですよね。
海やプールで監視することがライフセービングの1つの活動にすぎないということです。
様々な活動が、水辺の事故防止に繋がり、私たちライフセーバーは実際にその活動をしています。
その活動とは、大きく分けて「救命」「スポーツ」「教育」の3つあります。ライフセービング協会では、この3つに加え、誰でも水辺で関わることができる「福祉」や海の自然を保護する「環境」も活動であると言っています。
しかし、今回は、読んでいるみなさんも身近に感じやすい「救助」について説明します。次回以降、「スポーツ」や「教育」についても説明したいなと思っています。
黄色のTシャツと赤色の短パンの人
海やプールでこのような格好をしている人は見たことありませんか?
この格好をしている人がライフセーバーであり、水辺の事故が起きた時にすぐに救助できるように活動しています。
例えば、波が高かったり、風や流れが強かったりしていないか、海の状況が遊泳に適しているか判断し、日々変わる自然の変化に合わせて監視活動を行なっています。
また、迷子になった子どもや飲酒している人など、救助活動だけではなく、海辺で起こるさまざまな出来事に対応するようにしています。
このように、海の様子やそこで遊んでいる海水浴客などを見て、水辺の事故を未然に防ぐ活動しています。
冬の時期にライフセーバーって何しているの?
「ライフセーバーをやってます!」と話すと「冬の時期でも海に入るんですか?」とよく質問されることがあります。
ライフセーバーは夏の海水浴シーズンに向けて、海やプール、陸上などでトレーニングを時期問わず行っています。
流石に真冬の海を泳ぐことはほとんど行いませんが、ボードを漕いだり、砂浜で走ったりと年間を通して海に入って体を鍛えています。
正直なところ、寒い時期の海でのトレーニングは辛いです。
でも、その辛い中でも仲間と励まし合ったり、競い合ったりと切磋琢磨しながら練習に取り組む雰囲気が私はすごく好きです。
夏の監視活動で事故を起こさないという目標に向けて一体感を感じながらトレーニングに取り組むことができます。
ライフセーバーって仕事なの?
この質問も多くの人に聞かれます。ライフセーバーを仕事としている人はほとんどいません。
大体の人が、他の仕事をしながら合間を縫って監視をしたり、トレーニングをしたりしています。
「ライフセービングをライフスタイルに」
と言いながら活動している人が多くいるかと思います。
また、ライフセーバーの半数近くが大学生で部活やサークル活動の一環としてこの活動に取り組んでいます。
なので、この学生たちが大学を卒業しても活動を続けることがライフセービング発展に大きく繋がると考えられています。
もし、このnoteを見ている元ライフセーバーの人がいれば、ぜひカムバックをお待ちしております。笑
事故を防ぐ活動がライフセービング
ライフセーバーたちの一番のゴールは水辺の事故を防ぐことです。
そのために、多くの人が水辺と関わる機会が多くなる夏の時期や日常的にフィットネスも兼ねてプールなどで泳いでいる人たちが少しでも安心して安全に水と戯れるように救助活動を行なっています。
また、命に関わるような大きな事故が起きた時に、迅速かつ正確に救助できるように風が強い日、波が高い日、寒い日でもできるかぎりトレーニングをしています。
そしたら、体力がある人しかライフセーバーになれないの?と思われがちですが、実はそんなことありません。
事故を防ぐことがライフセービングであり、その活動をする人がライフセーバーなのです。
・道端で倒れている人に勇気を持って声をかけられようになりたい。
・自慢の体力を何か人の役に立ちたい。
・体力はないけどこれから体を鍛えたい。
など、どれでもいいのですが、社会のため、人のために何か始めたいという人はライフセービング活動を今すぐ始めていいかもしれません。
多くの人がライフセービングに興味を持ってもらえると嬉しいです。
詳しくはライフセービング協会のHPや私のコメントまでお問い合わせください。