湯沢町の町長に単独で直談判。
こんにちは。湯沢町にUターンし、プログラミング講師として活動中の腰越です。
私は「湯沢町の子どもたちみんなにプログラミングの授業を提供したい!」という目標に向けて活動しております。
先日湯沢学園の先生に相談するも、丁重にお断りをいただいたので、他の手段を模索する事にしました。ということでその記録をまとめます。
町長と喋れる?
学校の先生や教育委員会から冷ややかな対応を受けてからというものの、心の奥底でイラつく日々が続いていたのですが、そんな時湯沢町の広報誌を見ていたらこんなものが。
引用:広報ゆざわ最新号(令和2年10月25日発行 第1774号)
何だよこれ。
町民なら誰でも良いの?
…もう行くしか無いじゃん。
教育委員会や学校が何と言おうと、町長がGoサイン出せばこっちのもんじゃい。
ってことで町長喫茶室を知った翌日、申し込んで行きました。
ただ、前回の教育委員会や学校の先生との対決の際は、対策無しの勢いオンリーで突入したので、今回は町長対策を練ってから対話に臨む事にしました。
町長を勝たせる
まずは、僕の行いたい事を町に協力してもらうためにも「町長を知り、町長にどんなメリットがあるかを話す」内容を考えました。
思い返すと、以前学校に交渉したときは「僕、とにかくプログラミング教えたいんです!」が大分前面に出てしまい、自分第一主義な話し方になっていた気がしました。なので、町長喫茶室までの期間で町長の情報や政策理念を独自調査しました。
僕の聞いた情報によると、
・町長は「Uターン移住者」と名乗ると喜ぶ
・移住定住を推進し人口を増やしたい(だから新幹線通勤を推進している)
・町長の家は旅館をしている(だから今でも観光に力を入れている)
ということだったので、この辺を踏まえて話をする事にしました。
町長喫茶室当日
子どもを保育園に預け、開始5分前に湯沢町役場に到着。
指定場所に向かうと、すぐさま町長室へ。からの町長と対面。一発目で距離を近づけるために、最初のセリフは決めていました。
着席し、最初のラリーは
町長「腰越さんは湯沢のどの辺に住んでんの?」
腰越「(住所)の辺りです。僕、Uターンで湯沢に戻ってきたんですよ!」
町長「お〜そうか、いや若い人が戻ってきてくれるのは嬉しいね」
と情報を生かしたファーストジャブを決め、Uターンの経緯を話し盛り上がった後、事前に申込書で記載した話の内容(町の公立学校でのプログラミング教育導入に関して)は伝えていたので、そこから本格的な内容へ突入しました。
思ったより友好的な町長
僕が話した概要としては
・町ぐるみで時代に合わせた教育(本格的なプログラミング教育)を行うことで、他の市町村との差別化ができる。教育に関心の高いファミリー層や、都市部から地方への移住を検討している層への移住促進活性化につなげることが可能。
・観光が盛んな湯沢でプログラミング技術を持つ人財が増えれば、将来的には多言語対応システムや自動質問対応のシステム開発など、湯沢に限らず観光を発展させるための技術を開発してくれる人財が増えるかもしれない。(こっちの意見は正直微妙...)
という2点を中心に話しました。
すると町長からは「素晴らしいことだけど、そんなにやりたいなら場所借りてやれば?」
とのご指摘をいただきました。この「場所借りれば?」は相談する方々の99%(いや100%?)に言われます。
それはごもっともな意見です。ただ僕らだって、そんな事言われなくたって場所借りてやる選択肢も含めて動いてますよ。
でも僕の理想形は学校で指導することなんです。僕のゴールは金儲けじゃ無くて地元貢献なので。
場所借りて塾として開くと通える生徒は限られるし、ただ生徒を集めて金稼ぎをしたいなら「湯沢の学校なんかじゃ出来ない教育を私たちが提供します!」という学校を陥れる敵意剥き出しの営業手法もあるのですが、そうじゃ無いんです。僕は湯沢町を盛り上げたいんです。「湯沢の学校ってすごいね〜」と他の市町村民に言わせたいんです。なんならど田舎で最新のプログラミング教育を民間と手を組んで導入すればメディアで取り上げられることだってあるかもしれない。人も集まるかもしれない。綺麗事かもしれないが、もう学校でやりたくてしょうがないんだらその可能性を見つけたいんです…
と、いうことをあーだこーだ話し、白熱すること1時間。
結論としては、
「実績が無いと即導入は厳しいが、応援はするし、実現して欲しい」
「教育委員会とも話してみるよ」
という返答をいただく事ができました。(まぁ全面協力とまでは言えないけど、教育委員会とかよりは友好的な感じ)
ディベートのように相手と対話しながら自分の主張を伝える営業形式はあまり得意じゃ無い...というか好きじゃ無いのですが、気持ちを押し出したことも良かったのか、「また相談に来ます!」と去り際にお伝えしたら。「また是非来てくれ!頑張ってな〜」というお言葉もいただきました。
実績が出たら、また町長に会いに行こう。
次回予告
そう言えば、本業のプログラミング指導の準備してなかった。
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