ゆめみ塾のロゴマークを作成しました
株式会社ゆめみでは、学習意欲の高いメンバーが多く、社外勉強会への参加はもちろん、社内勉強会も盛んに企画・開催されています。その中で、広義のデザインの勉強会を開催・推進する「ゆめみ塾」というチームがあります。
ゆめみ塾は、個々人の知識を属人的にとどめておくのではなく、自身が学び、その過程も含めて社内外に共有すること、またその仕組みを体系化してゆくことを目的としたチームです。ゆめみ塾メンバーが講座を開催してゆくのはもちろんですが、ゆめみ塾メンバーではない人の講座開催もサポートします。
そんなゆめみ塾ですが、まだシンボルとなるマークがありませんでした。活動を進める上でのアイキャッチは重要です。
今回は、ゆめみ塾のロゴを作成しましたので、その過程を公開します。
まず、完成したロゴはこちら
コンセプト/込めた思い:
「書籍の積み重なり」をモチーフに、知識の蓄積・重なり・拡張、を形にした。また同時に、図書館に並ぶ書籍を上から見たイメージも加え、「学習するために集まる場所」の象徴とした。
補足:
今回は、チームとしてのアイキャッチが早急に必要な事情があったため、シンボルマーク部分に注力しています。
完成するまでにどのように進めたのか、以下見てゆきましょう。
* * *
step1:ゆめみ塾のイメージを言葉にする
デザインは、社内デザイナーに依頼することにしました。
依頼するにあたっては、ゆめみ塾とはどんなチームかを伝える必要があります。そのために、チーム内に対してゆめみ塾のイメージを募りました。相対する言葉を羅列し、点数を振ってもらったものです(下図)。これを元に議論を展開しようという狙いです。
左右に振り切った項目としては、以下でしょうか。
・暖かい/涼しい →暖かい
・活気/落ち着き →活気
・オープン/クローズド →オープン
・アクティブ/パッシブ →アクティブ
・感情/論理 →論理
・直感/論理 →論理
上記は「寺子屋」のイメージに近いものと言えそうですが、振り切ってない項目にも特徴が現れているようにも思えます。
step2:イメージをより明確に
次に、メンバー内でイメージを具体化する場を設けました。step1の結果を意識しつつ、より具体的な言葉にしてゆくターンです。
各自が図案を出しながら、それを言葉で説明してゆく、という手法をとりました。ここでは、図案は言葉を補助するものであり、出た図案で作成を依頼するものではない、としましたが、図と言葉を併用することで、各自のイメージをより活発に誘発できたのではないかと思います。
数が出てくると、傾向が見えてきたのきたので、大まかに分類しつつ・・・
ここから、ゆめみ塾を象徴する言葉として、以下の4案に集約しました。
1) 象形(積み上げ)
・成り立ちから / 積み木、(知識などを)積み上げる、(知識などの)道具
・字(「塾」など)を変形する、何かと組み合わせる
2) 拡張
・拡張、増殖、化学反応
・歪(いびつ)感
3) 重なり
・多様な知識の重なり
・(ピタッと)はまる/パズル感
4) 個性・次世代
・個性、次世代
・内外への指向性(結晶の腕が内向きと外向き)
step3:ラフの作成を依頼
step1・2 の内容をもって、社内のデザイナー有志を募り(4名)、まずは図案の方向を探るために、ラフの作成をお願いしました。合わせて、図案の意図も説明してもらっています。
この中から、ゆめみ塾内で選考します。なんとなくかっこいいから、ではなく、ゆめみ塾のコンセプトと比べてどうかという点に注意しながら選考し、3案(上記点線枠)に絞りました。
step4:ブラッシュアップ、図案決定
step3で選考した際に、それぞれの良いところと要望をまとめていたので、それを伝えて、ブラッシュアップ依頼。
この中から、さらに検討を加え、左上の図案に決定しました。
step5:微調整、決定
決定した図案を元に、フォント選定/字詰め、色などの調整を依頼し、冒頭でも紹介したこちらのロゴで決定しました。
前述の通りシンボルマークに注力した今回のロゴ策定ですが、最低限のガイドラインとして、下記を定めました。
・基本色を黒(#000000、K100%)とする
・ロゴタイプ部分を webフォンなどに置き換える場合は noto sans JP Bold を使用(多くの環境で汎用的に使用してもイメージを損ないにくいことを意図)
* * *
おわりに
以上、駆け足ですが、ロゴ作成の過程を紹介しました。ゆめみ塾自体のコンセプトを表現した、力強いロゴになったと思いますがいかがでしょうか。
今回はシンボルマークに注力しましたが、ロゴタイプ部分の吟味や、ロゴ利用ガイドラインの策定も必要です。
反省点としては、step1・2 において、もっと理論的・網羅的に言葉を抽出する手法をとる必要があったと感じています。理論的・網羅的でなかったことにより、議論のスタートダッシュがゆるくなってしまったこと、デザイナーへの依頼も荒いものとなってしまったのが反省点です。
* * *
今後、このロゴが皆さんの目に頻繁に触れることになることを願いつつ。以後、ゆめみ塾をよろしくお願いします!