withコロナ時代のランイベント①
こんにちは!コイケタクヤです。
自粛生活も少しずつ緩和が進み、巷ではコロナウイルスと共存(withコロナ)する新しい生活様式や、新しい事業形態が広がっています。リモートワークを前提とした企業運営であったり、座席間隔を空けた映画館、来場者を制限するテーマパークなどなど。1年前の常識が全く通用しない異世界です。
僕たちの生業であるスポーツイベントも例外ではありません。できる限り感染症リスクを避けつつ皆さんに楽しみを提供する方法がないものか。今回と次回の2回に分けて、私達のアプローチ(試行錯誤)を紹介します。
アプローチ①既存大会の感染症リスクを低減する
やっちろドラゴントレイルは2020年8月9日(日)に熊本県・八代市(やっちろ)で開催されるトレイルランニング大会です。実行委員長の吉田諭祐さんからお声掛けを頂き、第3回となる今回から大会のサポートをさせて頂くことになりました。「竜」にまつわる山々を巡る60kmのハードコースで、実行委員会の皆さんの地元愛と熱意に溢れる大会です。
実行委員会ではコロナウイルスの感染拡大当初から、綿密な対策をした上で開催を実現し、閉塞したトレイルランニング界に風穴を開ける(ラグビー風に言うとゲインラインを突破!)ことを目標に準備を進めてきました。そして議論を重ねて作成したのが、大会独自の感染症対策マニュアルです。
これは5月14日に日本スポーツ協会が発表(5月25日改定)した「スポーツイベントの再開に向けた感染拡大予防ガイドライン」を元に、熊本・八代という地域特性とトレイルランニングの競技特性を加味したものです。主な対策は以下のようなものです。
・選手/スタッフの問診票提出義務化(体調不良など感染症の疑いがある場合は参加できない)
・受付時の検温
・走行時以外のマスク(及びバフなど)着用
・開会式、集合写真の省略
・50名ずつのウェーブスタート
・受付/エイドステーションのビニールカーテン設置 などなど
上の対策のうち、特にビニールカーテンについては本当に必要なのか?とよく聞かれます。アウトドアで行われるトレイルランニングは感染症リスクが少ないスポーツなのは確かです。カーテンがなかったからといって、感染可能性が劇的に高まるということはないでしょう。
ただアウトドアアクティビティの中で比較的リスクが高いのが、受付など選手とスタッフが対面する場面だと言われています。ここについて対策をしっかりやることが、トレイルランニングにおける感染症リスクを更に低減し、より選手・スタッフ、また大会を取り巻く地域や世間一般の理解も得られるのではないかと考えています。
写真は昨年の阿蘇ラウンドトレイル(ART)の受付風景。今見ると3密そのものです。
また同大会は6月12日現在エントリー資格を熊本県内居住者に限る措置を採らせて頂いています。これは現時点で全国各地で感染症が散発していることと、観光目的の県外への移動を自粛する要請が全国および熊本県において継続されていること、およびこれらを踏まえた開催地・八代市の指導によるものです。もちろん本心は全国の方にやっちろに来てほしい!苦心の対策マニュアルもそのためのものです。幸い6月19日より県外移動が徐々に緩和される方針が発表されているので、それに合わせてエントリー資格を緩和できるよう日々調整を続けています。
対策は堅苦しいようにも思えますが、その目的は参加頂く皆さんに安心して心置きなくトレイルランニングを楽しんで頂くためです。どうぞご理解頂けると幸いです。
▼やっちろドラゴントレイルの詳細・エントリーはこちら
大会WEBサイト:https://local-gain.com/event/dragon/
アプローチ②は次回をご覧ください!