フロップ ボード3枚同スーツ時の戦略(EP VS BB③)

本日8/28のトーナメントのラストハンド、83o<AAのこばやしです。

前回、前々回に続いてK-Highの、コネクトが今度はローカードのボードを考えます。
前回記事:https://note.com/t_kobayashi826/n/ne7169bb9076a

※本記事ではUTGのオープンに対して
 BBがディフェンスをしたときの戦略を確認します。
※条件はMMT、8Max、ES60BB、SRPとします。
※ハンドレンジ、アクションはGTO Wizardに準拠します。
※無料の記事です。クオリティにもご理解ください。


K-High&ローカードコネクト(♣K ♣8 ♣7)

今回は、K-Highではあるものの、8-7であったり9-8のようなコネクトがある場合に何か変化が起こるのかを確認したいと思います。

コーラー側に2Pairやストレートドローが増えるのでチェックレイズが増えるのではないかと予想しつつも、とはいえオリジナルはA-Highフラッシュ。ストレートフラッシュが頭にチラつきながらも、そんなんビビッてたらポーカーやってられんわ!という状態でしょうか。

図① BBのアクション

確認するまでもないですが、BBにドンクベットは0.6%。
チェックでオリジナルのアクションへ。

図② オリジナルのアクション

K72というボードだった①の記事では79%がベット、
KQ5というボードだった②では72%だったものが、
今回は68%ベットにまで更に低下しました。
やはり、ボードの優位性が若干コーラーにも有利という事なのでしょう。

ここで、今回もチェック頻度が30%を超えるハンドを確認、、、と思いましたが数があまりに多いので、チェック頻度50%を超えるもの+αに抜粋します。

 QQ:86.9% ※♣なし
 JJ:66.7% ※♣なし
 TT:60.0% ※♣なし
 A7s:70.4% ※♣なし
 AQo:54.3% ※♣なし
 K9s:52.4% ※♣なし
 AQs:51.0% ※♣なし
 AKs:42.3% ※♣なし
 AKo:42.4% ※♣なし 
 AKo:38.9% ※♣あり

QQのチェック頻度は86.9%。せっかくなのでEQ分布も確認。

図③ QQのEQ分布

♣Qの有り無しで、こんなにもEQが変わってくるというのには驚きです。
もちろん♣があるQQは70%頻度でベットで問題なしという結果でした。

フラッシュ完成時のベット頻度・ベット額

♣A♣xの、xが何ならどうなるか?を確認します。

図④ Ax カード別の頻度

結論、AQsが一番チェック頻度が高くなるという結果でした。

前回のKQ5というボードの時もAJが最もチェック頻度の高いハンドになっていたことを踏まえると、「相手にセカンドナッツすらない状態」というのが分かっている状況では、チェックも選択肢になるという仮説で一旦は進んでいきたいと思います。 

※相手の最高のブラフハンドを潰してしまっているためか?

ただそれでもAQsのチェック頻度は29.3%。1dayトーナメントレベルでは、まずエクスプロイトされることはないでしょう。

ベット額も過去同様、36%未満が一番高い頻度でした。
汎用性を大事にする勉強法のため今回も33%ベットを選択します。

ベットに対するBBアクション

図⑤ オリジナルのCBに対するBBアクション

K72の2Hitに降りる余地はなく、KQ5の5Hitは降りる余地だらけだった前回。
さて、今回のボトムヒットはというと、A7以外はコール頻度64%以上という結果でした。
「なんでや!Q7でコールするなら、A7でだってコールしていいじゃないか!」という、GTOを理解しようとする心をえぐる結果が待っていました。

さて今回もチェックレイズを返すハンドを確認しましょう。
♣Aはもっていない前提のためにそれらを除外し、チェックレイズ50%以上の頻度のハンドを抜粋します。

 96s:61.0% ※♣なし
 65o:58.9% ※♣なし
 65s:58.5% ※♣なし
 
なんと、50%を超えているのは僅かこれだけでした。ストレートフラッシュドローである♣T♣9sも♣5♣6sもどちらもコール。セットが刺さった88も77も当然のようにコール。

思った以上にチェックレイズはそんなにハンドがないのだという事を改めて知るとともに、日々のアクションを猛省するようにします。

他に特筆するハンドとしては73s♣なし。
ボトムヒットしているとはいえ、1回はコールをしなくてはならないハンドでした。

BBがチェックレイズをしてきたときのアクション

一応今回もBBがありがたいことにチェックレイズを返した時のアクションを確認します。自分が♣Aを抑えている。その上ストレートフラッシュドローはレイズを返さない前提に立つと、これまた笑いをこらえるのに大変な場面です。

もはや画像すら不要な話ですが、相手のチェックレイズに対してAフラッシュはコールが今回も正着でした。ここはボード関係なく、チェックレイズにはIPだしコールで十分ということで覚えておきたいと思います。

これにて、3回にわたって勉強をしてきた「Kが落ちたフラッシュボード」でAフラッシュを完成させている時のアクションを終わりにしたいと思います。

次回はポジションを変えて、自分がOOPならどうなるかを、全く同じボードで確認したいと思います。

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