ポットオーバーサイズでベットできるボードを考える①
GTO勉強してるがリアルじゃそんなこと出来ない、でおなじみのこばやしです。
今日も、頻度0%、エラーアクションを連発してきました。
そんなこばやしは本日、2度にわたって「ポットオーバーのベット」を試してみました。GTO Wizardだとどうも不正解だったらしいのですが、改めて今回、「どんなシチュエーションならポットオーバーベットしていいの?」を探りたいと思います。
①と書いてますが、企画倒れで今回終了する可能性もあります。
毎回、結論出してから書き始めてるのではなく、ノリと体力で書き始めてるものでして、そちらはご容赦ください。
いつも通り、MTT8Max、eff.60BBを想定しています。
LJ VS BB
まずはこのポジションです。
普通、BTN VS BBなんでしょうが、BTNのハンドレンジがやや国内レクリエーションだと実態と違う気がしており、なんとなく、でLJにしています。
レンジ全体のアクション
まずは「ボードが何か」とかを一旦無視して、BBがドンクを打たずチェックした場合、どんな戦略をLJは取るのかを確認しました。
上記図がその結果となり、83%はベット、17%はチェックという結果です。
その中で、ポットオーバーのベットを打つシチュエーションはどうも83%の内の10.6%だという事が分かりました。
Aハイボードの場合
どんな時にポットオーバーを打つか。そりゃあ、オリジナルが強さを主張できるときだわなということで考えており、まずはAハイボードから確認します。
上記がAハイボード、ポットオーバーベットを行う順に降順(DESC)でソートした結果となります。
またここからは、「ポットオーバーベット」と毎回タイピングするのに疲れたので、POBと略させていただきます。
意外や意外、Aハイで最もPOBをするボードはAK9という結果でした。
「AAx」みたいなフロップの方がPOBなのではないかと考えたのですが、
例えばAA5レインボーだと20%のミニベットが頻度60~70%となり、あくまでも「A+K or Q+ラグ」が、POBシチュエーションでした。
AK9。次回見かけたときはPOBを打て行きたいと思います。
Kハイボードの場合
サクサクいきましょう。続いてはKハイのケースです。
今回もPOB打つ頻度順でソート済みです。
なかなかばらつきがありますが、一見すると、
①K + ピクチャー + ローカード のレインボー
②K + ミドルカード + ローカード のレインボー
というように見てとれます。
レインボーかどうかが重要かについても検証したく、
例えば♥K ♦9 ♣4が最もPOB頻度が高く21.2%となっています。
これを、スーツを変えて試してみました。
・♥K ♥9 ♣4 ⇒ 8.6%に減少。ポット20~83%のジオメトリック。
・♥K ♥9 ♥4 ⇒ 0%に減少。ポット20~33%のミニベットのみ。
上記の通り、基本的にはフラッシュによるまくられ目が少ないドライボードでPOBシチュエーションとなります。ただ、Aハイよりも頻度は減少という結果でした。
Qハイボードの場合
AハイよりもKハイの方がPOB頻度は全体的に低下していました。
じゃあきっと、Qハイはもっと下がるでしょう。
怒りです。Kハイよりも増えました。
Q85レインボーだと40%頻度でPOBです。
ちなみにK85レインボーが気になったので確認しましたがそっちは14.6%です。なぜですか。
ただ、POBシチュエーションの傾向は見て取れます。
Q+ギャッパーです。
ここから想像するに、BBコールレンジの1ギャッパースーツなどから「バリューを取るためにPOB」か、または「それらを下すためにPOB」なのかと意図を理解しておきたいと思います。
検証のためには
①♥Q ♦8 ♣5でLJのベットサイズを変える
②各ベットサイズに対してのBBアクションを確認する
という、文字にすれば簡単ですがめんどい作業が必要です。
・・・仕事サボってるこばやし、もちろん検証しました。
図の見方として、左がPOB打たれたBBアクション、右が33%ベットに対するBBアクションとなります。
結果としては、POBを打たれるとBBは、Tx、9x、7x、6xといったバックドア系ハンドのフォールド頻度が激増しています。
ここから考えると、このボードでPOBをするかしないかは、
・BBのQヒットから多く取りたい ⇒ POB
・もっと広くバックドアSドローからも取りたい ⇒ 33%ベット
という、どこまでバリューターゲットを広げるかという判断次第なのかと、いったん今時点では理解しておきたいと思います。
ちなみに、LJがPOBを打つ頻度1位はKKで、33%ベット1位はQQでした。
QQを自分が持ってしまってるからQヒットからのバリューターゲットがない以上、バックドアからもコールをもらえるようにミニベットという事であれば、この仮説はそこそこ正しい気配はしています。
Jハイボードの場合
今回最後に、Jハイボードを確認して終わりたいと思います。
AハイよりKハイは低くなり、でもQハイになるとまたPOB頻度が上昇する。
じゃあJハイはどうなるか?規則的に考えたらそりゃあもう一択ですよね?
激増しました。
なんでやねん。
下がって上がって、じゃあ次は下がるやろうが。
A、K、Q、そしてJと見てきましたが、Jハイボードが今のところは一番のPOB頻度です。
2回に1回は、POBです。これを皆さんどれだけ出来てますでしょうか。
ここで、もう少し深堀したいと思います。
J85レインボーが最も高頻度ということですが、「5」の数字を変えてどうなるかを一覧整理してみましょう。
■POB頻度一覧
・J87:1.5%
・J86:50.5%
・J85:53.0%
・J84:43.0%
・J83:24.1%
・J82:23.1%
結果、上記の通りでした。
なるほど、J87はT9ストレートがある以上、POBするほどのオリジナル優位性が無いでしょ?という事でしょうか。
じゃあ、J82だってPOBでいいやん、としか思えません。
と思っていたら、GTO Wizardって便利ですね。
それを説明できそうな要素がありました。
なるほど、J83とJ82に緑色がほとんどありません。
つまり、ボード的にほぼ100%ベットである、という事です。
そんなシチュエーションでPOBし続けていたらベット-チェック戦略のバランシングは崩壊します。
なのでこういったボードでは「ベットは高頻度、でもサイズは抑えめ」という判断から、先ほどのPOB頻度の差が生まれたのでしょう。
(あっとるかは、知らん)
ここまでのまとめ
今回、結構自分でも有意義な発見が出来ていそうです。
次回以降、T以下の状況を学び、傾向が得られそうであればどんどんPOBをしていきたいと思います。
ここまでお付き合い、ありがとうございました。
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