フロップ ボード3枚同スーツ時の戦略(EP VS BTN①)
普通のサラリーマンなら勤務時間中?そんなの関係ないリモートワーク中のこばやしです。
今までは自分がIPの場合を学んできましたが今回はOOPだった場合にどのような変化が起きるのかを学びたいと思います。ただし今回も自分はAフラッシュを完成させているという状況に変わりは有りません。
※本記事ではUTGのオープンに対してBTNがディフェンスをしたときの戦略を確認します。
※条件はMMT、8Max、ES60BB、SRPとします。
※ハンドレンジ、アクションはGTO Wizardに準拠します。
※無料の記事です。クオリティにもご理解ください。
K-high コネクト弱めボード (K♣ 7♣ 2♣)
今までは相手のチェックにベット、という状況でしたが今回は自分からアクションがスタート。
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まずはチェックかベットかという判断では、チェック59%、ベット41%とチェック多めという結果でした。
「フラッシュ一発ツモでないケース」の方が確率的に高い以上は、OOPなら消極的にアクションするのが正着なのだろうと理解しておきたいと思います。
またチェック頻度が高いハンド、ベット頻度が高いハンドを確認すると、
■チェック頻度70%以上
44:82.4% ※♣あり
QQ:80.2% ※♣なし
88:78.2% ※♣なし
AQs:78.1% ※♣なし
99:74.9% ※♣なし
55:74.5% ※♣あってもなくても70%超
66:74.4% ※♣なし
TT:73.5% ※♣なし
AQo:77.7% ※♣なし
■ベット頻度60%以上
A3s:75.6% ※♣なし
A3s:71.4% ※♣あり、Aフラッシュ完成
ATo:70.6% ※♣Aあり
A4s:65.3% ※♣なし
ATs:64.5% ※♣なし
AJo:64.4% ※♣Aあり
AA:64.2% ※♣Aあり
AQs:62.5% ※♣なし
という結果でした。
※K6sなど、低頻度でしかオープンしていないハンドは除く。
想像以上に、ベット頻度60%を超えているハンドが少なく、ナッツフラッシュを持っていてもチェックが多いという印象です。また、ヒットしながらフラッシュドローを持つ♣A?Kが、ベット頻度40.9%というのには驚きました。十分、バリューを取れるハンドだという印象ですが、フラッシュ完成~非完成のバランスを取ろうとすると打ちすぎに注意しておきたいと思います。
次に、33%ベットしたとき、チェックしたときに分けてBTNのアクションを確認します。
オリジナルが33%ベットしたときのBTNアクション
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VS BBの場合にはBBには複数のチェックレイズハンドがありましたが、今回BTNにはチェックレイズ頻度が存在しないという結果でした。
またコールが72.6%と、かなりの高頻度でコールしてくれるという結果でもあります。何も当たっていないAJsもコールとフォールドが半々です。
いずれにしても、「バリューがないからチェックで回す」ということをせずとも、意外にコールはしてもらえるということが確認できました。
オリジナルがチェックしたときのBTNアクション
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オリジナルがチェックしたときに、1/4ほどベットするという結果でした。
いつも通り、そのベットするハンドが、どうやって理解するべきか悩みますが、♣Aなし&頻度50%以上のハンドを抜粋すると、
22:78.5% ※♣なし
53s:77.1% ※♣なし
64s:69.4% ※♣なし
54s:69.1% ※♣なし
T9s:61.4% ※フラッシュ完成
53s:58.1% ※フラッシュ完成
65s:57.6% ※♣なし
A3s:55.1% ※♣なし
86s:53.4% ※♣なし
QJs:53.2% ※♣なし
JTs:49.9% ※♣なし
という結果でした。
「こんなハンド、どうせ勝てん」というような53sなどを雑にブラフで使っていくというような方針なのかと理解しておきます。
このまま続けて、BTNベットに対してAフラッシュの立ち回りを確認して、本記事を終了したいと思います。
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てっきり、Aフラッシュとショーダウンバリューのないハンドを混ぜてのチェックレイズ頻度があるかと思いきや、0%という結果でした。
自分だったら、チェックで回してまんまと打ってきた相手にチェックレイズ、と思っていたのでこれには驚きを隠せません。
ただ、AAをどう扱うのか、そしてそれとのバランスを考えると、ポットを膨らませられないからコールでなんとかショーダウンまで安く行きたいのかなという風に、現時点では考えておきたいと思います。
いつの日か、この辺りの理屈も分かるようになることを祈願しながら、本記事を終了します。