AハイなのにラストアグレッサーがCBをしないボードってどんなボード&どんなハンド?(LJ VS BTN)①
前回から続けて同じテーマです。
ボードも同じくAK+αです。
ただし、ポジション取られました。BTNが相手です。
通常、ポジション取られているならばアグレッションは低く、ベット頻度も下がるという理解をしてます。
さあさあ、今回はどういう結果が待っているのか。勉強していきましょう。
対象となるボードのピックアップ
まずは、どんなボードを学ぶべきかをピックアップしていきましょう。
早くも今回のテーマ設定を間違えたことに気が付きました。後悔開始です。
前回(LJ VS BB)のAハイボードは、「基本CB打つんだけど、例外はどんなボードなのか?」というのを探ってました。
今回のポジション取られたLJ VS BTN、そもそも前提が「基本チェック」です。以上です。
これにて記事を終了、とするレベルで、基本はCBなんか打ちません。
だってポジション悪いんだもの。
これほどまでに、GTOの前提と実際に自分が直面する実態との乖離があるとは驚きです。
自分の場合、まずBTNのコール頻度が40%程度です。いかれてます。
なので、まあよく自分が最もポジションいい状態でフロップを迎えるのですが、体感、AハイボードでのCB率は70%ってところでしょうか。あれは皆さん、打ち過ぎだったということでしょう。
まぁ、そんな複合戦略をミスしている人に対するエクスプロイト戦略が、何が正しいのかが分からないのでそのリークをつくことが自分には不可能でした。
じゃあ今回、何を勉強すりゃあええんだ。
せっかくなので2ボードくらいは勉強しようと思います。
ジャストアイディアとして、
・一番ベット頻度が高いボードでどんなハンドをチェックに回しているか
・なんか面白そうなボード
という2点、トライしてみたいと思います。
AKJレインボー
まず繰り返しですがポジションとられたLJ VS BTN。
CB打たないでチェックする頻度は全体の62%です。
その内、AK+αボードでチェックする頻度もほぼ61.8%。
そんななかでこのAKJは最もチェック頻度が低くベット頻度が高くなります。
ただしそれでも44.8%頻度のベット。これでもまた2回に1回はチェックレベルです。
ちなみにAKQじゃなくてAKJなの?という違和感を感じる方はいらっしゃいますでしょうか。
はい、自分はめちゃくちゃ気になります。でもそれを気にしても理由ををGTO Wizardは教えてくれないので、だんだんと目を背けるくせが付いてきました。
一応ですがAKQはチェック頻度45.6%。AKJの次にチェック頻度が低いボードではありましたとさ。
さあ、さっそく全体像を見てみたいと思います。
なるほど、ようわからん。
過去の傾向で、AKと出ているときにQQは原則チェックでした。だってAヒットにもKヒットにもコールされるベットだからです。
ただ今回、すべてのQ持ちにガットが発生してます。そのせいで、もうよくわからんことになりました。QQにもベット頻度が存在してきてしまっております。むしろ、最高のQTブロッカーになってるせいで、考察の深堀が筆者のスキル的に行えませんでした。
自分の非は即座に認めて反省して次に活かす。
人付き合い検定は書類審査落ちの自分ですが適度に怠ける検定は名誉総裁のこばやし。
このボードじゃ勉強できないことを察してやっぱりこれじゃないボードを取り上げたいと思います。
AK8レインボー
AKJを扱うにはまだ自分には早すぎました。楽なボードに変更です。
このボードもAKJ、AKQ、AK9について4番目にチェック頻度が高いボードです。
はい、AKTはノミネートされてません。AKTだけ上から14番目に登場します。なんでやねん。
そこを気にしたら、いよいよこの記事の終わらせ方が分からなくなるので目を背けましょう。
AK8の全体像から見ていきます。
はぁ?QQにまだベットレンジあんの?
ストレートブロッカー 兼 ストレートドローだからベットしてるのかと思いましたが、どの場合でもベット頻度あるみたいです。
え?じゃあAKJのボードのままでもよかったんじゃないの?という後悔を始めましたがもう元には戻れん。このまま進めます。
まずはチェック頻度が高いハンドの確認です。
・Aヒット
弱キッカーはチェックという基本はそのままに、ATsくらいまでもがチェックしています。
一方強キッカーのAQs+はポットオーバーベット。ポラーサイズが推奨されています。
・Kヒット
基本チェックです。2ペアのK8は、十分強いからポットオーバー。やはりここもポラーサイズ。
・Qハイ
「何も当たっていない界では一番ハイカード」です。チェックだそうです。
QTs、QJsはベット頻度が高めになってます。モンスタードローはベット、他はチェックでした。
・8ヒット
意外や意外、ベットです。Q8、J8、T8、98まですべて50%以上のベット頻度が存在してます。
ミドルヒットでも十分強いということですか?でもこのあと記載しますが
TT、99はチェックなんですけど。
TTと99をチェックに回すなら、8ヒットもチェックなんじゃないかと思うんですがこれ如何に。
理由を無理やり考えるとしたら、「BTNのコールレンジに存在してるTT、99を下すために8ヒットで
ベットしてる」みたいな理由を考えました。
でもこの理屈だと、8ヒットよりもウィークな66、55もベットになるはずなのにチェック。
ダメです、説明が付けられません。
Q8s、J8sは上ストレート、下ストレート、両方のバックドアSDだから
「モンスタードローにつきベット」とかなんでしょうか。
いつかこれも分かる日が来ることを願います。
・ポケット
22、33はベット。それ以外は基本チェックです。
ただ繰り返しですがLJ VS BBならQQはチェック一択でした。
それが35%くらいには、ベット頻度が増加しています。
・セット
AA、KK、さらには88までもがチェック頻度が高い結果でした。
なんとなく、AAとKKはチェック頻度高め、でも88だけは100%ベットというのを想像してました。
Aヒット、Kヒットからバリュー取り放題の88ですらチェックに回すレベルに、
このポジションが悪い場合にはチェック頻度強化が重要ということなんでしょうか。
ここで、ポジションがいいor悪いで、同じボードでのラストアグレッサーアクションを比較します。
AK8レインボーで、LJ VS BBと、LJ VS BTNの差を見てみましょう。
致命的な誤りに気が付きました。
自分は前回、AK2ボードを勉強し、QQにベット頻度がないことを確認しました。
そのために、
・AK8でもQQにベット頻度は存在しないであろう
→ でもAKJにはQQにベット頻度が出てきてしまってる。
→ これはストレートガットが付いてるからに違いない。
→ じゃあ、QQにベット頻度がないようにAK8ボードにしてみよう。
という理由で、AKJをやめてAK8を勉強してました。
ただ、ふつうにVS BBだったとしてもAK8にはQQにベット頻度がほぼ同率で存在してます。
あれ、じゃあなんでAKJボードの勉強をやめたんだ?
さらには、AK2にはQQにベットがないのにAK8だと存在するんだ?と、
とにかくグダグダ、混乱の極みです。
まぁ、過ぎてしまったことは仕方ない。見なかったことにして一応比較をしましょう。
やはりポジションが悪いVS BTNでは同じボードでもベット頻度は低下。
というか、VS BBの時のLJがのびのびしてるという状況です。
T7sやら86sやらがバンバンベットしてます。確かにふつうは相手は抵抗できん。
ローポケットも、VS BTNではパッシブな対応が必要でしたが、ここものびのび。
これだけでも、「ポジションが悪いなら消極的に」というのがよく見てとれる結果でした。
と、ものすごくグだりましたがまずはAK8ボードの勉強をこれで終わります。
AKKフラドロボード
「なんか面白そう」なボードとして、独断と偏見でAKKフラドロを選んでみました。
具体的には♡A♡K♦Kというボードを想定します。
一応はこれもAK+αであることに違いはありません。
またペアボードでもあります。ペアボードでのベット傾向については過去記事をご覧ください、と書こうと思って、LJ VS BBだけ記事にまとめてLJ VS BTNを記事にするのを忘れてました。エクセルにまとめるだけまとめて世に出してませんでした。どこかで記事化したいと思います。
※ご参考までにVS BB篇は下記よりご確認ください。
まずは全体像から確認しましょう。
この記事内、2回目のコピペですがポジションとられたLJ VS BTN。
CB打たないでチェックする頻度は全体の62%です。
その内、AK+αボードでチェックする頻度もほぼ61.8%。
ただしこのボードは、さすがにオリジナルに有利すぎるか、レンジでCB、、、しない!
78.6%チェック。より拍車をかけてチェック!!なんで???
という理由で、このボードを選んでみました。
ちなみに「AK+αでチェック頻度が高い順」にソートをすると、
・AK2 フラッシュボード(3枚同スーツ)
・AKT フラッシュボード
・AK3 フラッシュボード
・AK4 フラッシュボード
・AKK フラドロボード(2枚同スーツ)
・AK2 フラドロボード
・AK3 フラドロボード
このとおり、上から5番目にチェック頻度が高いボードです。
一人、異彩を放つボードが紛れ込んでます。なぜでしょうか。
いやいや、A主張もK主張も、オリジナルなんだからできるじゃん。
何が不服なんだよと思ってしまいますが、レンジベットではなくレンジチェックだそうです。
一応、詳細も確認しましょう。
・Aヒット
とりあえずチェック!レンジでチェック!
・Kヒット
トリップスにつきベット、、、でなく大半がチェック!
KQsはさすがに強すぎるのか、ベット頻度高め。じゃあAKsもベットしとけよ。
・Qハイ
QJs、QTsのストレートドロー系はベット頻度あるけど、レンジでチェック。
・ポケット
レンジでチェック
・セット
チェック!
・クワッズ
チェック!
これがGTOの戦略か。まったくわからん。
逆にうつハンドを見てみましょうか。
・J、T持ち
ストレートドローがあるからか、ベット頻度はAヒットより高い。
とはいえ50%は超えてこない。
・フラッシュドロー
Qハイフラッシュドローはうつ。QJsは打たない。けどJ7sは打つ。
なるほど、なんかわかったような、わからんような。
でもこのボードがレンジチェックというのは驚きでした。
最後に、この「レンジでチェック」なボードで「オリジナルだし強いぞアピールで33%ベットしておくか」とLJが考えた場合のBTNアクションをみてみましょう。
(面倒なんで1枚の図でお届けいたします)
フォールド37.4%!?!?!
61.5%コール????
見ちゃいけない結果を見ました。こりゃあ、マージナルな手でCB打つのは損でしかないわ。
果たしてこのボードで33%打たれてこんなにもBTNでコールできるでしょうか。
まぁ、K2sとかがBTNコールレンジに入っている自分には、そこを悩む以前の問題ですね。
まとめ
「AK2にQQはベット頻度がない → 今回AK8を見たらQQにベット頻度があるが、これはポジションが変わったからだ」という思いこみの下、過去類を見ない北朝鮮のミサイル発射ペースレベルにグダグダになった今回の記事。
まさかのAK8ではQQにベット頻度が、VS BBだろうがVS BTNだろうが存在してました。
次回以降、このミスを避けるために
・VS BBで取り上げたボードを、VS BTNでも取り上げる
・欲がでて、なんか面白そうな例外ボードがあったらその都度考える
という方針で、取り組んでいきたいと思います。
今後もトライ&エラーが続いていきますが、素人の作る無料記事って、そういうもんです。
ぜひ、温かい目で今後もお付き合いいただけましたら幸いです。
今回も、ありがとうございました。