小学3年生の息子にアンコール・ワットについて説明してみた
今我が家では、年末にカンボジアのアンコール・ワットに行こうという話になっています。
実は僕自身も、東南アジアに20数年関わっていながらも、一度も行ったことがありません。
(カンボジア自体は何度も足を伸ばしています。)
うちの奥さんも行ったことがありません。
話のきっかけは、うちの奥さんが、ママ友達(日本人奥様)から、アンコールワットについて聞いてきて、
(その奥様は家族で4,5回は訪れているとのこと)
それで冬休みは近場で行ったことがないところに行こうという我が家のコンセプトにバッチリとハマり、旅行計画を立てることにしました。
人って、いつでも行けると思うと本当に動かないんですよね。
完全に後回しになってしまってました。
それで昨今は入場券を1日パスにするか、3日パスにするか、ということで色々と話し合いを進めていると言う状態です。
僕ら夫婦はそれなりに歳もとってきたし、遺跡もじっくりゆっくり見たいという欲求も高まってきているので、日差しのゆるい、朝方や夕方などに数回訪れて見れたらと思っているので、3日パスでいいかなと思っています。
ですが、息子の方は、前回アユタヤ旅行でもそうでしたが、1箇所、1時間も見て回ると、
「暑い、もう良い、プールで泳ぎたい。」
そういう感じですので、果たして規模も格段に大きなアンコールワットにどれだけ興味を示すのか未知数ですし、
結局グダグダになりそうな予想もしていて、1日だけ雰囲気を味わう感じでも良いのかなぁと言う気もしています。
愚痴る子供を連れて、暑い中遺跡を見て回る体験を、あえてするということも体験価値としては十分あるとは思いますが、、、。(苦笑)
それで、まあ決断は急がずに、とりあえず、息子と一緒にアンコールワットについて色々と話しをすることにしました。
そもそもアンコール・ワットというものについて知らないわけですから、まずは、写真を見せるわけです。
さすが世界遺産、世界最大級の石造の仏教遺跡は圧倒的なインパクトがありますから、流石に興味を持って色々と聞いてきます。
息子はマインクラフトが好きなので、こういったレンガ作りの構造物や、ジャングルみたいな風景には目がないのです。
「冬休みにここに行こうと思うんだけど、どう思う?」
「面白そう! でも、これってなんで壊れているの? どうして木が建物に絡みついているの? なんで、なんで?」
そんな感じで、まずはその遺跡の異様な佇まいについては凄く興味を持ってくれたようでした。
「ここは何百年も前に立てられた大きなお寺なんだけど、衰退して、人がいなくなってそのまま長い間放置されていたんだ。
そうしてジャングルに取り込まれてしまっていたのを、後の人が発見して、今のように整備をしたみたいなんだよ。」
そもそもなぜ、栄えた街が衰退して、人がいなくなってしまったのか?
建物が自然に取り込まれると言う感覚に馴染みがないので、(僕も知識としてはあるけれども、感覚は薄い)息子はそういう所に非常に興味を持っていました。
僕の住んでいる団地内に、4年位、人が住んでおらず、庭木がそのまま放置されている家があるんですが、そこの家の事を指して、
「じゃあ、〇〇さんの家みたいな感じだね。」
〇〇さんの家=アンコール・ワット
〇〇さんの家にも多分いろんな事情があって、あの家から出ていくことになったんだろうね。
でも不思議だね。
そんな感じで盛り上がっているという我が家のエピソードでした。
結局、1日で良いのか、やっぱり3日間しっかり見たほうが良いのか、その点についてはまだ結論出ていませんが、(結局はどっちでもいいのです。)
こうして旅行計画を立てながら、子供の知的好奇心を呼び起こし、そもそもの観光という目的のみでなく、自身の世界観を広げていくという、もっと大きな、そして大切な経験を積み上げていければいいなと思っています。
あらゆることから世界とつながる。
子育ては難しいけど、やっぱり楽しいです。
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