半年ぶりの米ドル/円強気見通しに(2019年10月調査)
外為どっとコム総研では毎月お客様に対してアンケート調査を行い、外為短観というかたちでまとめています。全編はこちらでご覧いただけます。以下、印象的な調査結果を掲載します。
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今後1カ月間の米ドル/円相場の見通しについて
「今後1カ月間の米ドル/円相場の見通し」については、「米ドル高・円安方向」と答えた割合が 40.9%であったのに対し「円高・米ドル安方向」と答えた割合は32.6%であった。
この結果「米ドル/ 円予想DI」は△8.3%ポイントとなり、前回(▼7.6%ポイント)から、米ドル/円相場の強気見通しを示すプラスに転換した。なお、プラスDIは2019年4月以来半年ぶり。調査期間前後の米ドル/円相場は約1カ月半ぶり高値から小反落したものの108円台で底堅く推移。米中通商協議の第1段階で合意が成立。貿易戦争がひとまず休戦状態となった事などが個人投資家の見通しの変化に繋がったと考えられる。
10月31日の日銀金融政策決定会合の結果とドル/円の値動きはどう予想していますか?(ひとつだけ)
今回の特別質問として、「10月31日の日銀金融政策決定会合の結果とドル/円の値動きはどう予想していますか?(ひとつだけ)」と尋ねたところ、「現状維持で横ばい」が37.0%と最も多かった。次いで「追加緩和を決定して米ドル高・円安」が18.1%、僅差で「追加緩和を決定して横ばい(15.4%)」と続き、以下「現状維持で米ドル高・円安(10.6%)」、「追加緩和を決定して米ドル安・円高(9.6%)」、「現状維持で米ドル安・円高(9.3%)」、という順になった。
日銀の金融政策については、どちらかといえば「現状維持(追加緩和なし)」を見込む向きが多いようだ。また、「追加緩和」を見込む向きの中で、「米ドル高・円安」の反応を予想(期待)する割合が低いのが印象的だ。「横ばい」と「米ドル安・円高」の反応を予想する向きの合計割合は、「米ドル高・円安」の割合より多かった。日銀の追加緩和に円安効果が乏しいと見ている個人投資家が多いという事になる。
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この他にも「ユーロ/円相場の見通し」や「豪ドル/円相場の見通し」、「2019年末のユーロ/円の予想レート」など調査しております。詳しい内容に関しましては、こちらでご覧いただけます。