3月の荒れ相場、個人投資家の損益はどうなった?
※こちらはオンラインセミナー「超実践FX~マネ育トレーニング」の講演内容をベースにしています。
3月相場、取引高が増えた通貨ペアは?
<マネ育相談BOXに寄せられたご質問>
3月のFXは過去最高の取引高だったそうですが、具体的にはどの通貨ペアが増えたのでしょうか?また、FXは値動きが荒いと取引が増えるものなのでしょうか?
金融先物取引業協会によると、店頭FX53社の取引金額は前月(2月)の2.5倍である1015兆円超となり、これまで最大だった2015年1月(660兆円)を大幅に上回りました。
なお、ドル/円は3月に10円以上動いており、一日あたりの平均値幅は2円程となります。
4月(4月24日時点)の平均値幅は70銭となりますので、ここからも3月の値動きがどれだけ大きいかお分かりいただけるかと思います。
外為どっとコムの顧客向けに行った調査(4月)によると、デイトレードが全体の半数を占めており、デイトレーダーの動きが活発化しています。
取引高が急増した背景には、新型コロナによる外出自粛要請やテレワークの推進により、在宅勤務の傍ら、日中に取引ができるようになったことも影響していると考えられます。
トルコリラやメキシコペソはいま長期投資のチャンス?
<マネ育相談BOXに寄せられたご質問>
トルコやメキシコペソが値下がりしています。長期投資のチャンスとは考えれませんか?見通しをお願いします。
まず、トルコリラから見てみましょう。
外貨準備高の減少に歯止めがかからず、トルコリラへの先行き不安も相まってトルコリラ/円は史上最安値を更新しています。
外貨準備は自国通貨(リラ)が急落した際に買い支える為替介入の原資となりますので、外貨準備高の急減はやはり気になるところです。
また、メキシコペソ/円は原油相場の暴落が原油産油国であるメキシコにも波及した事などを背景に、こちらも史上最安値を更新しています。
これだけを見ると、どちらも今買うのは危険と言わざるを得ないのかもしれません。
ただ、長期的なスパンで見るとすれば、また別の見方が出来ます。
FRBのバランスシートを見てみると過去最高に膨らんでいることがわかります。
これは新型コロナウイルス対応として打ち出した無制限金融緩和で、資産の買い入れを積極的に行っていることが背景にありますが、つまりマーケットにドルを「大放出」している事になりますので、ドル安を誘発するとの見解もあります。
そうなると、結果的にどうなるのかと考えると、高金利通貨であります、トルコリラやペソに資金が向かいやすくなるのかもしれません。
いずれも、今の状況が急に変わる事は考えづらい事ですが、「買い時」のタイミングをうまく見極めてください。
おわりに
超実践FX~マネ育トレーニングの最新号では「3月の荒れ相場、個人投資家の損益はどうなった?/為替王子こと、川島寛貴氏が出演!」のタイトルで「外為短観4月アンケート調査「3月の荒れ相場、個人投資家の損益はどうなった?」」「マネ育相談BOX「3月相場、取引高が増えた通貨ペアは?」」「マネ育相談BOX「トルコリラやメキシコペソはいま長期投資のチャンス?」」「為替王子こと、川島寛貴氏が出演!経験豊富なFXのプロがお答えします」と盛りだくさんの内容でお送りしています。
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