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米ドルやや弱気見通し継続(2020年5月調査)

外為どっとコム総研では毎月お客様に対してアンケート調査を行い、外為短観というかたちでまとめています。全編はこちらでご覧いただけます。以下、印象的な調査結果を掲載します。

今後1カ月間の米ドル /円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間の米ドル/円相場の見通し」については、「米ドル高・円安方向」と答えた割合が32.4%であったのに対し「円高・米ドル安方向」と答えた割合は38.2%であった。この結果「米ドル/円予想DI」は▼5.8ポイントとなり、前回(▼9.3%ポイント)に続き小幅なマイナスとなった。

調査期間前後の米ドル/円相場は、106.80円台から108.00円台へと強含んだが、108.00円台は4月半ば以降のレンジ上限とあって、一段高を見込む向きはあまり増えなかったようだ。なお、前回の「米ドル高・円安」予想の割合は31.1%であった。このひと月はおよそ107.00円±1.00円のレンジで推移している割に、「おおむね横ばい」の割合がそれほど増えなかった(前回28.5%)のも印象的だ。

新型コロナウイルスの終息後、最初に本格的な回復を始める国はどこだと思いますか?

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「新型コロナウイルスの終息後、最初に本格的な回復を始める国はどこだと思いますか?(ひとつだけ)」と尋ねたところ、「米国」が36.2%と最も多く、次いで「中国(28.1%)」、「日本(17.0%)」、「ドイツ(7.0%)」、「オーストラリア(4.2%)」と続いた。米国は世界最大の感染者を出したが、個人投資家の経済回復への信頼度は高い。今後、米ドルの買い志向に繋がるかも含めて、米国景気の回復度合いが注目されよう。

一方で、インド(0.5%)、トルコ、(0.3%)、ロシア(0.3%)などの新興国に対する厳しい見方も示された。新興国投資への意欲が復活するにはまだ時間がかかりそうだ。なお、回答理由を自由記述形式で尋ねたところ最多の「米国」と答えた向きからは「最も経済対策が有効だと感じる」との声が挙がった。また、「中国」とした向きからは「サイバー攻撃も含めワクチン開発でリード」との声が聞かれた。

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この他にも「ユーロ/円相場の見通し」や「豪ドル/円相場の見通し」、「個人の景況感」など調査しております。詳しい内容に関しましては、こちらでご覧いただけます。