昨日のドル円相場ときょうのひとこと(8/18 木)
FOMC議事録はいくぶんハト派的もインフレ警戒姿勢は崩さず 利上げペースを巡り市場の思惑が交錯する流れは当面変わらず
-------------8/17ドル円相場------------------------
英CPIと米小売りで米長期金利上昇につれて135.498まで上伸。ただ、FOMC議事録は想定したほどタカ派的ではなかったとの見方で失速。
OP134.184 HI135.498 LO133.908 CL135.080
----------8/17主な出来事---------------------------
08:50 日本 7月貿易統計(通関ベース)-1兆4368億円
前回-1兆3838億円(-1兆3985億円)
予想-1兆4050億円
11:00 RBNZ、政策金利を2.50%から3.00%引引き上げ
「物価の安定を維持し、最大限の持続可能な雇用に貢献するため、引き続き金融引き締めを行うことが適切であることに合意」
「コアCPIは依然として高すぎ、労働資源は依然として不足している」
「インフレ率を年率1-3%の目標範囲内に戻すために十分な支出抑制が可能であると確信するまで、金融引き締めを継続する必要があることに合意」
「委員会は金融政策の使命を達成するために断固とした姿勢を維持」
15:00 イギリス7月消費者物価指数(前月比)+0.6%
前回+0.8%
予想+0.4%
15:00 イギリス7月消費者物価指数(前年比) +10.1%
前回+9.4%
予想+9.8%
15:00 イギリス7月消費者物価指数・コア(前年比) +6.2%
前回+5.8%
予想+5.9%
18:00 ユーロ圏4-6月期GDP・改定値(前期比)+0.6%
前回+0.7%
予想+0.7%
21:30 アメリカ7月小売売上高(前月比) 0.0%
前回+1.0%(0.8%)
予想+0.1%
21:30 アメリカ7月小売売上高・除自動車(前月比) +0.4%
前回+1.0%(0.9%)
予想-0.1%
23:00 アメリカ6月企業在庫(前月比) +1.4%
前回+1.4%(1.6%)
予想+1.4%
27:00 7月FOMC議事録
「当局者はある時点で利上げのペースを減速すると認識」
「多くの当局者はFRBが必要以上に引き締めを行う可能性があるとのリスクを認識」
「金利が十分に制限的なレベルに達し、維持する必要」
「インフレを抑えるために十分な利上げを行うというFRBの決意を国民が疑問視し始めた場合、高インフレが定着しかねない重大なリスクがある」
--------8/17株式・債券・商品------------------------
日経平均 29222.771△353.86
豪ASX 7127.684△22.297
上海総合 3292.526△14.641
英FT 7515.75▼20.31
独DAX 13626.71▼283.41
NYダウ 33980.32▼171.69
日10年債利回り 0.190%△0.016
豪10年債利回り 3.274%△0.050
英10年債利回り 2.288%△0.163
独10年債利回り 1.083%△0.112
米02年債利回り 3.2848%△0.0274
米10年債利回り 2.8968%△0.0927
NY原油 88.11△1.58
NY金 1760.30▼12.90
------------8/18注目材料---------------------------
<国内>
08:50 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)
<海外>
10:30 7月豪雇用統計
15:00 4-6月期ノルウェーGDP
17:00 ノルウェー中銀政策金利
18:00 6月ユーロ圏建設支出
18:00 7月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)・改定値
20:00 トルコ中銀政策金利
21:30 前週分の米新規失業保険申請件数
21:30 8月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数
23:00 7月米中古住宅販売件数
23:00 7月米景気先行指数
26:20 ジョージ米カンザスシティ連銀総裁講演
26:45 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁講演
------------8/18きょうのひとこと---------------------
FOMC議事録は75bp利上げを決めた7月会合のものだけに内容もタカ派的なものになるとの見方が多かったのですが、いざ蓋を開けてみると過剰利上げへの警戒感を滲ませたほか、将来的な利上げペースの減速に言及するなど、ややハト派的な見解が目立ちました。とはいえ、米国のインフレはまだ平常時には程遠い8%台で高止まりしています。このタイミングでFRBが利上げの手を緩めたと受け止められれば「高インフレが定着しかねない」ことも議事録で指摘しています。9月の利上げ幅とその後の利上げペースを巡って、市場の思惑が交錯する流れは当分の間続きそうです。
本日もよろしくお願いします。