見出し画像

昨日のドル円相場ときょうのひとこと(6/16 木)

FOMC終了 ドル円ひとまず調整も「日米金融政策コントラスト」のテーマに変わりなし

-------------6/15ドル円相場------------------------

早朝に135.578まで上昇して24年ぶり高値を更新も、FOMC後の出尽くし売りで133.492まで2円の反落。

OP135.434 HI135.578  LO133.492 CL133.840

----------6/15主な出来事---------------------------

11:00 中国5月小売売上高(前年比) -6.7%
前回-11.1%
予想-7.1%
11:00 中国5月鉱工業生産(前年比) +0.7%
前回-2.9%
予想-0.7%

18:00 ユーロ圏4月鉱工業生産(前月比) +0.4%
前回-1.8%(-1.4%)
予想+0.5%

18:00 ユーロ圏4月貿易収支 -324億ユーロ
前回-164億ユーロ

21:15 カナダ5月住宅着工件数 28.73万件
前回26.73万件
予想25.26万件

21:30 アメリカ5月小売売上高(前月比) -0.3%
前回+0.9%(0.7%)
予想+0.2%
21:30 アメリカ5月小売売上高・除自動車(前月比) +0.5%
前回+0.6%(0.4%)
予想+0.8%

21:30 アメリカ6月ニューヨーク連銀製造業景気指数 -1.2
前回-11.6
予想3.0

21:30 アメリカ5月輸入物価指数(前月比) +0.6%
前回0.0%(0.4%)
予想+1.1%

27:00 FOMC、政策金利を1.50-1.75%へ75bp引き上げ
「継続的な利上げが適切になると予想する」
「委員会はインフレを2%の目標に戻すことに強くコミット」
「もし目標の達成を妨げる可能性があるリスクが生じた場合、スタンスを適切に調整する準備がある」

27:00  FOMC経済・金利見通し
22年GDP見通し 1.7%(2.8%)
23年GDP見通し 1.7%(2.2%)

22年コアインフレ見通し 4.3%(4.1%)
23年コアインフレ見通し 2.7%(2.6%)

22年末政策金利見通し 3.4%(1.9%)
23年末政策金利見通し 3.8%(2.8%)

27:30 パウエルFRB議長会見
「0.75%の利上げが普通になるとは予想せず」
「7月会合では0.50%か0.75%の利上げが選択肢となる公算」
「我々はリセッションを引き起こそうとしているわけではない」

--------6/15株式・債券・商品------------------------

日経平均 26326.16▼303.70
豪ASX   6601.031▼84.996
上海総合 3305.406△16.500
英FT    7273.41△85.95
独DAX   13485.29△180.90
NYダウ  30668.53△303.70

日10年債利回り 0.256%△0.007
豪10年債利回り 4.200%△0.245
英10年債利回り 2.468%▼0.118
独10年債利回り 1.644%▼0.114
米02年債利回り 3.1908%▼0.2359
米10年債利回り 3.2839%▼0.1894

NY原油 115.31▼3.62
NY金  1815.30△5.80

------------6/16注目材料---------------------------

<国内>
08:50 5月貿易収支(通関ベース)
08:50 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)

<海外>
07:45 NZ1-3月期GDP
10:30 豪5月新規雇用者数
10:30 豪5月失業率
16:00 ビスコ伊中銀総裁講演
16:30 スイス中銀政策金利
16:45 ビルロワドガロー仏中銀総裁講演
16:50 パネッタECB専務理事講演
17:00 バスレ・スロベニア中銀総裁講演
17:30 デギンドスECB副総裁講演
18:30 クノット・オランダ中銀総裁/センテノ・ポルトガル中銀総裁/デコス・スペイン中銀総裁、講演
20:00 BOE政策金利
20:00 BOE議事録
21:20 マクルーフ・アイルランド中銀総裁講演
21:30 米5月住宅着工件数
21:30 米5月建設許可件数
21:30 米6月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
21:30 米新規失業保険申請件数

------------6/16きょうのひとこと---------------------

FOMC後のドル円は典型的な「材料出尽くし売り」で133円台半ばへと急反落しました。パウエルFRB議長が「0.75%の利上げが普通になるとは予想せず」「リセッションを引き起こそうとしているわけではない」と発言したことがハト派寄りと受け止められたと言われています。ただ、経済・金利見通しの変化を見れば、FRBが景気(成長)を多少犠牲にしてもインフレを押し下げるために利上げを進める方針を強化したことは明らかです。一方、日銀は投機筋の債券先物売りを真っ向から受け止めて意地でも長期金利を上げさせない姿勢を強めています。きょうあすの決定会合でも「強力な金融緩和を粘り強く続ける」ことを決定する公算です。すなわち日米金融政策の方向性の相違というドル円相場の大テーマは不変。FOMC後の調整が終われば再び135円超の水準に上昇する可能性が高いと見ています。

本日もよろしくお願いします。