高金利レポート③南アフリカランド
9月中旬以降のランド/円はやや戻りが鈍い展開。中国不動産大手、恒大集団の資金繰り不安による「恒大ショック」の影響で17日に7.50円台を割り込むと21日には7.32円台へと続落した。恒大集団の社債利払い表明を受けて債務履行(デフォルト)懸念がひとまず後退した事で22日から反発したものの、23日には7.54円台で伸び悩んだ。
23日、南アフリカ中銀(SARB)は政策金利(3.5%)を据え置いた。年内(10-12月期)に0.25%の利上げを想定している事が判明したものの、SARBは「この金利水準は非常に緩和的な政策スタンスを反映」「経済が回復を続ける中で資金需要を支える金融情勢を維持する」としてややハト派的なスタンスを示した。
南ア中銀、金利据え置き コロナ禍からの景気回復ほぼ終了-ロイター
https://jp.reuters.com/article/safrica-economy-rates-idJPKBN2GJ1FY
目先的に、利上げ期待は高まりにくいと見られ、ランド/円相場は市場センチメントに左右されやすい展開が続くと考えられる。