昨日のドル円相場ときょうのひとこと(8/30 月)
-------------8/27ドル円相場-------------------------
米地区連銀総裁のタカ派コメント連発で110.266まで上伸もパウエルFRB議長のハト派発言で109.780まで反落。もっとも、株高ドル安円安の動きで下値は限定。
OP110.024 HI110.266 LO109.780 CL109.849
-----------8/27主な出来事---------------------------
10:30 オーストラリア 7月小売売上高(前月比) -2.7%
前回-1.8%
予想-2.3%
19:15 ボスティック米アトランタ連銀総裁
「米雇用増加が引き続き堅調であれば、10月のテーパリング開始が合理的」
21:16 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁
「インフレ圧力が一時的ではないかもしれない兆候がいくつかある」
「テーパリングは遅いより早い方が良いが、デルタ株などの状況には注意が必要」
21:30 アメリカ7月個人所得(前月比) +1.1%
前回+0.1%(0.2%)
予想+0.2%
21:30 アメリカ7月個人消費支出(PCE)(前月比) +0.3%
前回+1.0%(1.1%)
予想+0.3%
21:30 アメリカ7月PCEデフレーター(前年比) +4.2%
前回+4.0%
予想+4.1%
21:30 アメリカ7月PCEコア・デフレーター(前年比)+3.6%
前回+3.5%(3.6%)
予想+3.6%
22:12 メスター米クリーブランド連銀総裁
「9月にテーパリングについて協議し、年末までに開始することを支持」
22:24 カプラン米ダラス連銀総裁
「FRBは可能な限り早急にテーパリングを開始すべき」
22:36 ブラード米セントルイス連銀総裁
「テーパリングを開始し、2022年第1四半期に終了すべき」
23:00 アメリカ8月ミシガン大学消費者態度指数・確報値 70.3
前回70.2
予想70.7
23:00 パウエルFRB議長
「経済がおおむね予想通りに回復すれば年内の開始が適切」
「この1カ月間は、力強い7月雇用統計という形で『一層の進展』が示されたが、一方でデルタ変異株の感染もさらに拡大」
「今後入手するデータと変化するリスクを慎重に見極めていく」
「テーパリングの開始時期とペースは直接的に利上げの時期を示唆するものではない」
27:12 クラリダFRB副議長
「インフレは大部分が一時的なものである可能性が非常に高い」
「雇用市場の拡大がさらに進展すれば、テーパリングを支持する」
--------8/27株式・債券・商品-------------------------
日経平均 27641.14▼101.15
豪ASX 7488.286▼2.939
上海総合 3522.157△20.493
英FT 7148.01△23.03
独DAX 15851.75△58.13
NYダウ 35455.80△242.68
日10年債利回り 0.027%△0.001
豪10年債利回り 1.190%△0.002
英10年債利回り 0.578%▼0.022
独10年債利回り -0.423%▼0.016
米02年債利回り 0.2151%▼0.0255
米10年債利回り 1.3070%▼0.0421
NY原油 68.74△1.32
NY金 1819.50△24.30
------------8/30注目材料-----------------------------
<国内>
特になし
<海外>英国(ロンドン)休場
16:00 8月スイスKOF景気先行指数
18:00 8月ユーロ圏経済信頼感指数
18:00 8月ユーロ圏消費者信頼感指数・確定値
21:00 8月独消費者物価指数・速報値
21:30 4-6月期カナダ経常収支
23:00 7月米住宅販売保留指数(仮契約住宅販売指数)
------------8/30きょうのひとこと---------------------
注目されたパウエルFRB議長の講演は、テーパリングの年内開始にこそ言及したものの、その時期については明言を避ける内容でした。「インフレは一時的で雇用には依然『たるみ』がある」との見解も改めて示し、テーパリングが始まっても、それは「利上げのシグナルにはならない」事も協調しました。他の地区連銀総裁らの金融政策正常化に対する「前のめり」気味の発言に比べると、かなり慎重なトーンだったと言えそうです。9月や10月でなくとも年内にはテーパリングが始まる公算が大きいのは事実ですが、2022年後半の利上げ開始(期待)に黄信号が灯ったのも事実でしょう。当面はドル安と円安が共存しやすい流れが続く事になりそうです。
本日もよろしくお願いいたします。