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米ドル/円 強気度合いやや後退も高水準(2021年12月調査)

外為どっとコム総研では毎月お客様に対してアンケート調査を行い、外為短観というかたちでまとめています。全編はこちらでご覧いただけます。以下、印象的な調査結果を掲載します。

今後1カ月間の米ドル /円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間の米ドル/円相場の見通し」については、「米ドル高・円安方向」と答えた割合が54.1%であったのに対し「円高・米ドル安方向」と答えた割合は18.4%であった。この結果「米ドル/円予想DI」は△35.7%ポイントとなった。前月の△42.9%ポイントから強気度合いを示すプラス幅はやや縮小したが依然として高水準を維持している。調査期間前後の米ドル/円相場は米連邦公開市場委員会(FOMC)などの重要イベントを通過した事で113円台を中心に方向感なく推移。新たな材料が出なかっただけに、個人投資家は従来の米ドル強気・円弱気の姿勢を維持したものと思われる。

2021年1月から12月までの損益状況について、投資資金の何%となっていますか。

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 今回の特別質問として、「2021年1月から12月までの損益状況について、投資資金の何%となっていますか」と尋ねたところ、「0%(変化なし)」が20.4%で最も多かった。以下、「-30%以下」が13.4%、「+1% か ら 5%」が11.0%と続き、次いで「+5%から10%(9.9%)」、「-1%から -5%(8.5%)」、「+10%から20%(7.9%)」、「-5%から-10%(7.3%)」の順になった。単純に「利益(プラス)」と「損失(マイナス)」で分類すると、プラスは38.4%、マイナスは41.2%となり、概ね均衡した。ただ、「10%超プラス」の合算割合が17.6%であったのに対し、「10%超マイナス」は25.4%と、やや差が付いており、いわゆる「利小・損大」の傾向が今年も見て取れた。


 今年の損益に関する要因を自由記述形式で回答してもらった結果、利益(プラス)と答えた向きからは、「米ドル/円の上昇」や「ユーロ/米ドルの下落」を挙げる声が多かった。米ドル高トレンドに乗れたか否かが「損益」のカギとなったようだ。一方、損失(マイナス)側からは、「トルコリラの暴落」や「豪ドル/円の下落」などの回答があったほか、「春先の乱高下に翻弄された」「損切りができずに損失が膨らんだ」などの声も出ていた。

この他にも「ユーロ/円相場の見通し」や「豪ドル/円相場の見通し」、「2022年の最も強い(高い)通貨はどれになると思いますか」など調査しております。詳しい内容に関しましては、こちらでご覧いただけます。