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年間「プラス」の投資家は37.9%(2020年12月調査)

外為どっとコム総研では毎月お客様に対してアンケート調査を行い、外為短観というかたちでまとめています。全編はこちらでご覧いただけます。以下、印象的な調査結果を掲載します。

今後1カ月間の米ドル /円相場の見通しについてお答えください

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「今後1カ月間の米ドル/円相場の見通し」については、「米ドル高・円安方向」と答えた割合が 27.2%であったのに対し「円高・米ドル安方向」と答えた割合は54.0%であった。この結果「米ドル/ 円予想DI」は▼26.8%ポイントと、9カ月連続のマイナス(弱気見通し)となり、マイナス幅は2019年 6月に次ぐ大きさとなった。調査期間前後の米ドル/円相場は、102円台後半で下げ渋り、やや値 を戻したものの103円台後半で伸び悩む展開。夏場以降の上値切り下げ型の下落トレンドが続く 中、個人投資家の間でも米ドル安・円高見通しが強まっているようだ。

2020年1月から12月までの損益状況について、投資資金の何%となっていますか。

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「2020年1月から12月までの損益状況について、投資資金の何%となっ ていますか」と尋ねたところ、「0%(変化なし)」が15.9%と最も多かった。次いで「-30%以下 (14.0%)」、「+1%から +5%(12.4%)」、「-1%から -5%(10.7%)」、「+5%か ら +10%(9.7%)」、「- 5%から-10%(8.7%)」などの順となった。全体的に「利小・損小」の傾向が見て取れるが、昨年同 様、「-30%以下」の大幅な損失を計上した向きが多い点は気になるところだろう。また、「プラス(利 益)」か「マイナス(損失)」かで分けてみると、「プラス」が37.9%、「マイナス」が46.1%という結果に なった。新型コロナウイルスに振り回された感のある2020年の為替市場で、本邦個人FX投資家が やや苦戦した様子が窺える。なお、昨年12月の調査(2019年の損益状況)では「プラス」が38.4% に対して「マイナス」が44.6%であった。

この回答結果について「最大の要因はなんだと思われますか」と尋ねたところ(自由記述形式)、 「+30%以上」と答えた向きからは「コロナ禍の変動に乗れた」「コロナで分かりやすかった」などとの 回答が寄せられた。一方、「-30%以下」と答えた向きからは、「コロナによる円の下落が予想外 だった」との声や「コロナショックの円高でロスカットされてしまった」が挙がっていた。3月の「コロナ ショック」も含めて、コロナ相場への対応によって個人投資家の間で明暗が分かれたようだ。

この他にも「ユーロ/円相場の見通し」や「豪ドル/円相場の見通し」、「2021年もっとも強い通貨、弱い通貨」など調査しております。詳しい内容に関しましては、こちらでご覧いただけます。