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昨日のドル円相場ときょうのひとこと(7/11 木)

--------------7/10ドル円相場-------------------

5・10日のドル買いで108.989まで上昇も、パウエルFRB議長とFOMC議事録の7月利下げ示唆で108.346まで反落。

OP108.819 HI108.989 LO108.346 CL108.463

-----------7/10主な出来事---------------------------

09:30 豪7月ウエストパック消費者信頼感指数(前月比)-4.1%
前回-0.6%

10:30 中国6月消費者物価指数(前年比) +2.7%
前回+2.7%
予想+2.7%
中国6月生産者物価指数(前年比) 0.0%
+0.6%
予想+0.3%

17:30 イギリス5月GDP(前月比) +0.3%
前回-0.4%
予想+0.3%

17:30 イギリス5月鉱工業生産(前月比) +1.4%
前回-2.7% (-2.9%)
予想+1.5%

17:30 イギリス5月製造業生産(前月比) +1.4%
前回-3.9% (-4.2%)
予想+2.1%

17:30 イギリス5月貿易収支 -115.24億ポンド
前回-121.13億ポンド (-127.61億ポンド)
予想-125.50億ポンド

21:30 パウエルFRB議長(証言原稿)
「通商を巡る不確実性や世界経済に対する不安が引き続き米経済見通しへの重しになっている模様」
「FRBは米経済成長の下支えに向け「適切に」行動する」
「米経済成長は依然底堅く、労働市場は堅調さが持続し、インフレは2%目標に向かうというのが基本的な見通し」
「弱いインフレは、現在のFRBの予想よりもさらに長引く恐れ」
「中国との通商協議は良い兆候だが、不透明性は完全に払拭されず」

23:00 パウエルFRB議長議会証言(質疑応答)
「トランプ大統領に要請されても辞任しない」
「フェイスブックの仮想通貨「リブラ」に深刻な懸念」
「7月のFOMCの前に全ての指標を確認」
「6月の雇用統計はFRBの見通しに変化を与えなかった」
「労働市場に過熱の証拠は見られていない」
「賃金上昇はインフレを圧迫するだけの強さはない」
「失業率は低いが、賃金がそれに呼応していない」

23:00 カナダ中銀、政策金利を1.75%に維持

23:00 アメリカ5月卸売在庫(前月比)+0.4%
前回+0.8%
予想+0.4%

27:00 FOMC議事録
「利下げの根拠が強まったと多くが判断」
「近い将来の利下げは衝撃への緩衝材と数人が判断」

---------7/10株式・債券・商品-----------------------

日経平均 21533.48▼31.67
豪ASX  6689.790 △24.099
上海総合 2915.302 ▼12.927
英FT  7530.69▼5.78
独DAX 12373.41▼63.14
NYダウ 26860.20△76.71

日10年債利回り -0.1180%△0.0200
豪10年債利回り 1.353%△0.035
英10年債利回り 0.758%△0.038
独10年債利回り -0.307%△0.047
米2年債利回り 1.8277%▼0.0789
米10年債利回り 2.0613%▼0.0035

NY原油 60.43 △2.60
NY金 1412.50△12.00

------------7/11注目材料---------------------------

<国内>
08:50  対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)

<海外>
08:01  6月英RICS住宅価格)
15:00  6月独消費者物価指数・改定値
15:45  6月仏消費者物価指数・改定値
16:00  5月トルコ経常収支
16:30  6月スウェーデン消費者物価指数
18:30  BOE金融安定報告書
19:00  カーニーBOE総裁、会見
19:15  クーレECB理事、講演
20:30  ECB理事会議事要旨(6月5日-6日分)
21:30  6月米消費者物価指数
21:30  米新規失業保険申請件数
21:30  5月カナダ新築住宅価格指数
23:00  パウエルFRB議長、米上院銀行委員会で証言
24:10  ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、講演
25:15  ボスティック米アトランタ連銀総裁、講演
25:30  バーキン米リッチモンド連銀総裁、講演
26:00  米財務省、30年債入札
26:30  クオールズFRB副議長、講演
27:00  6月米財政収支
30:00  カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、講演

------------7/11きょうのひとこと---------------------

パウエルFRB議長の証言はハト派的といえばハト派的でしたが、7月25bp利下げを100%織り込んでいた事を考えれば特にサプライズ感はありません。それでもドルが売られたのは、雇用統計の好結果を受けてほぼ消滅していた50bp利下げの思惑が30%程度の確率で復活したからでしょう。とはいえ30%程度の50bp利下げ観測は、雇用統計前にも織り込まれていました。ドル円が雇用統計前の水準である108.00円前後を突き抜けて下げるほどの証言内容ではないと言えそうです。

本日もよろしくお願いします。