写真新世紀 野村浩写真レクチャー
写真新世紀展、野村浩さんの写真レクチャーにお越しいただいたみなさま、ありがとうございました。(私は野村さんの横でモデレーターをつとめました。)
正装で参加(野村浩「EYES」T-Shirt)
野村さんの作品の凄さには私が日々触れていて、元作家志望だった自分はいつも「作家としては天と地がひっくり返ってもかなわない」と思っているんです。なので少しでも作家を目指す人を励まそうと「この天才野村浩も、周りに理解されない時代があったのですよ」と伝えようと、やたら不遇という言葉を連呼してしまったんですが、当の本人はそれほど不遇とも思っておらず、フツーに制作を続けていたんですよね。。いつ、どんな環境でも、ちゃんとした作家はやるべきことをやっているんだなと。というわけで柿島は不遇という言葉を発表した「不遇おじさん」という肩書きを手に入れたのでした..(笑)
そして野村さんのあとのオノデラユキさんのレクチャー、その作品の圧倒的な質・量を容赦なく撃ち込むプレゼン。小柄なオノデラさんがボクシングの井上尚弥に見えた瞬間です。怪物かと。。
そういえばプレゼンテーション前の控室。装着するマウスシールドの余ったゴムを手に取り、オノデラさんが
「これって持って帰っても良いかな?」とおっしゃりました。「なんか(作品に)使えるかもしれないし」。。野村さんもオノデラさんも、作品制作に対するスイッチは24時間ONなんですね。
野村さんの作品集「Merandi」をみているオノデラさんと野村さん
なので、作家志望の人を励ますという柿島の裏テーマを達成できたのかはちょっと怪しいですが、この二人のプレゼン中、何度も強烈なパンチを撃ち込まれても、「いつか自分も渾身の一発を放ちたい」と思ってリングに立ち続ける作家が出てきてくれるといいなーと思っています。もちろんそんな天才たちの作品をコレクションする、日本ではまだまだ少ないアートコレクターも出てきて欲しいです。
野村さんとの記念のツーショットは、野村さんのお嬢さん、はなちゃんに撮ってもらいました。
いただいたサポートは、POETIC SCAPEの活動を通じてアーティストをサポートするために使わせていただきます。サポートをぐるぐる回していければ素敵だなと思っています。