でヲタエンディングノート(その10)
これまでの思い出を振り返ってきて、10年以上の月日がでんぱ組.incと出会ってから経ってたんだと改めて思う。
小学校~中学校の義務教育9年よりも長い期間。
こんなに長い間、一つのことを好きであり続けたことが、なんだか不思議に思う。
それだけでんぱ組.incに魅せられていたんだなと。
もしもでんぱ組に出会わなかったら?でんぱ組のヲタクにならなかったら?
そんなことを考えたことが、何度かある。
でんぱ組.incと出会う前のことを思い出してみると、仕事は忙しかったけど何とかやってたし、友達と時々遊んだりもしていた。
それはそれで問題なかったし、もしでんぱ組に触れずヲタクにならなかったとして、それなりにうまく生きていたんじゃないかなと思う。
でも、11年前に「夢眠ねむ」を知って、「でんぱ組.inc」につながった時から、僕の人生は大きく変わった。
社会人になってから、本気でのめり込むものなんてなかった僕が、全力でアイドルを追いかけていた。
イラストを描いたり2次創作をするようにもなった。
他のヲタの方と交流もたくさんしたし、この歳になって新しいつながりができるなんて思わなかった。
それまでの人生に絶望していたとか、どうしようもなく辛かったとか、そんなことはなかった。
それでも確かに、僕はでんぱ組に救われた。
でんぱ組に出会ってからの日々は、明らかに色づいていた。
何か欠けていたものが、間違いなく埋められていった。
でんぱ組に出会わなかった「if」の世界線の自分を知る術はないけれど、きっと今の自分のほうが満ち足りたルートを歩めていると自信を持って言える。
自分の中ではでんぱ組.incをエンディングまで、ちゃんと見届けられたと思う。
「忘れないでね 忘れないから」
忘れようったって忘れられるわけない。
全力で楽しんだライブも、何回行っても緊張したチェキ会も、イベントに向けてイラストを描いたり、グッズを自作したことも。
時間がたったら思い出は少しずつ薄れていくのかもしれない。
それでも、その時間に打ち込んだ熱量は骨身にしみ込んでる。
きっと死ぬまで、でんぱ組を好きでよかったなぁって思いは消えない。
僕が出会ってから、でんぱ組.incは何度もその姿を変えてきた。
それがどこまで思い通りだったのか、予期しない変化だったのかは、僕には知りようもない。
でも、何度変わっても、そのどれもがでんぱ組.incだった。
どのライブも素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。
熱く楽しい時間を過ごさせてくれた。
エンディングまで、でんぱ組.incはずっとでんぱ組.incだった。
たくさんの思い出をありがとう。
いろんな出会いを作ってくれてありがとう。
自分が忘れてた熱い気持ちを思い出させてくれてありがとう。
最後まで一緒に駆け抜けさせてくれてありがとう。
でんぱ組.incとして追いかけることはもうできないけど、メンバー(最終パーティーの7人だけじゃなくこれまでも含めた全員)の次回作が幸せな結末に続くよう願ってる。
この先もずっと。
以上、エンディングノートおしまい!