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チェルシーファンから見たクリスタル・パレス戦(プレミアリーグ第4節)

日本時間10月3日午後8時半、チェルシーとクリスタルパレスとの試合がキックオフ。
前節3点差を追いつき勝ち点1を拾ったものの、公式戦ここ3試合で勝ちがないチェルシー。相手はここまでリーグ戦2勝1敗と好調のスタートを切ったクリスタル・パレス。攻撃陣にザハやタウンゼントなどのタレントを揃え、第2節ではマンチェスターUにも完勝している。ファンとしてはホームでのリーグ戦初勝利を手にし、選手たちに気持ちよく代表戦へと向かって欲しいと願う限りだった。


新加入選手5人がスタメンに

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チェルシーは前節のWBA戦のスタメンから6人の変更。
キーパーはリーグ杯のトットナム戦(1-1→PKで敗戦)でデビューを果たしたメンディー。セネガル代表の28歳はアフリカ人選手として初のチェルシーGKとなった。左SBにはこの試合がプレミアリーグ 100試合目となったチルウェルが入り、逆に前節ハーフタイムに交代し監督との衝突が報じられたマルコスアロンソはベンチ外に。CBはチアゴ・シウバとズマ。右サイドバックにキャプテンのアスピリクエタが戻ってきた。
ハヴェルツを生かすため4-3-3から4-2-3-1のフォーメーションをここ最近採用しているランパード、今日はマウントではなくハドソンオドイをスタメンに起用、ヴェルナーを左サイドに置き、ワントップにはアブラハムが入った。そしてついに新10番のプリシッチが怪我から復帰しベンチメンバーとして名を連ねた。

完全に支配した前半だったが・・・
キックオフ後、試合を早速支配したのは予想通りチェルシーだった。
14分、ハヴェルツからボールを受けたカンテがそのままシュートをを放つもバーの上へ。19分には前半最大のチャンス。自陣でボールを受けたハヴェルツがドリブルで一気に駆け上がり、左サイドで走っていたヴェルナーへラストパス。若きドイツ代表FWはニアサイドを狙うもシュートは相手GKに防がれた。2分後にはFKからチャンス。チアゴ・シウバが落としジョルジーニョがエリア内から放つも、シュートは枠の上へ。その後CKからアブラハムがヘディングで合わせるもこれも枠外に。この試合セットプレーのキッカーを担当したチルウェルから正確なボールが何度も供給されるも相手GKを脅かすことはできなかった。
パレスはカウンターの機会をじっと待つが、チアゴ・シウバの鋭い読みによるインターセプトなどによって完全に封じられた。前半途中からヴェルナーとオドイがサイドを変えたりするも効果は出ず。ハヴェルツがボールに積極的に絡みチャンスを作り出した前半だったが、試合はスコアレスでハーフタイムへ。チェルシーは前半ゴールがなかったここ5試合で勝つことができていない。20%ほどのボール支持率でもパレスの監督ホジソンからしてみれば、前半の戦いはしてやったりといったところだろう。

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相手のミスを見逃さなかったチェルシー、後半はオープンな展開に
チェルシーはメンバーを変えず後半へ。ハーフタイム後も試合を支配しパスを回すチェルシーと守るパレスのこの構図は前半と変わらないものだった。しかしキックオフ5分後にチェルシーに待望の先制点が生まれる。相手DFサコがエリア内でクリアを試みるも中途半端なものに。アスピリクエタのシュートは相手に阻まれるも、アブラハムが競ったあとのこぼれ球をチルウェルが強烈な左足で突き刺した。
1点のビハインドを背負ったことでパレスはより攻撃的にならざるを得なくなり、必然的にスペースが生まれチェルシーにもチャンスが生まれる。66分にはチェルシーに追加点。CKのこぼれ球を拾ったオドイが左サイドのチルウェルへ。今日何度もチャンスを作り出しているイングランド代表のクロスにズマがヘディングで合わせた。75分にはオドイの縦の突破から正確なクロスが入るも、アブラハムのヘディングはゴールの右へと逸れてしまった。ビッグチャンスを逃したアブラハムだが、1分後に相手のファールを誘いPKを獲得。ジョルジーニョがキーパーの逆に蹴りリードを3点にした。
余裕を持ってプレーするブルーズは80分にもPKを獲得。ゴールを決めたいアブラハムはこのPKを蹴ろうとするも、チェルシーではキッカーが決まっており、アスピリクエタはチームの規律に従い若いFWをなだめた。結局ジョルジーニョがまたも相手GKの逆を突き4-0とした。最後まで相手にチャンスを作らせなかったチェルシー、今シーズンリーグ戦初のクリーンシート、そして終盤にプリシッチが復帰を果たすなどポジティブなムードで試合は終了した。

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試合感想
終わってみれば4-0の完勝。プレミアリーグデビューとなったメンディーが全くもって目立たないほど、相手にチャンスを作らせなかった。
インターナショナルウィーク前最後となったこの試合、新戦力の活躍は見事なものだった。チアゴ・シウバは相手のパスを何度もカットし、チャンスの芽を摘んだ。チルウェルは1G1A、攻撃面と守備面でクオリティを見せつけ不動のスタメンの座を勝ち取ったと言えるだろう。トップ下のハヴェルツはプレミアリーグ4試合目ながらもすでに順応しているように見える。ボールを積極的に受けドリブルで前へ運んだり、ラストパスを送るシーンが何度もあった。また、細身ながらその長身(188cm)を生かし競り合いに勝つ場面が増えてきた。今後クロスやセットプレーからもゴールを奪って欲しい。
この試合では大活躍だった3人の新戦力とは裏腹に、ヴェルナーは目立った活躍の場面はなかったと言える。前半にチャンスはあったものの、ボールに絡む機会は少なかった。左サイドでの起用法に疑問の声も上がっているが、まだプレミアリーグ序盤である。プレシーズンも短くまだチームに来てから日はそんなに経っていない。リーグ戦初ゴールはそのうち決まるだろうし、チームにもっとフィットしていくことを確信している。

代表戦のためリーグ戦は一時中断、次の試合は10月17日のホームでのサウサンプトン戦となる。代表に呼ばれる選手たちには怪我なく帰ってきてほしい。

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