岸潤一郎が3度お辞儀をする理由
8月24日のソフトバンク戦。西武岸潤一郎選手の走塁能力が終盤で発揮されました。九回、1点差に迫りなも1死一、三塁の場面。三塁走者の岸選手は外崎選手の三ゴロで、本塁へヘッドスライディングで生還(記録は野選)。間一髪なプレーで貴重な1点をもぎ取りました。
このプレーの直前、三塁の黒田コーチと熱心に打ち合わせしていました。投手がモーションに入ろうとした後にも、何か最後に確認したいことがあったのか、黒田コーチが慌てたように後ろから声をかけていました。
連載第2回「『あんた何歳なん?』から始まった妻の支援」の中で、岸選手はコーチに頻繁に話しかける理由についてこう話していました。
「試合出る以上不安は一つでも無くしておきたい。もしこういう場面でどういう風な意識を持っておけばいいですかとか。しつこいと思われるかもしれないですけど、引いててそれでミスにつながるよりはマシかなっていう感じで僕は捉えています」
不安要素を極力なくしているからこそ、躊躇無く思い切ったスタートが切れた。その後の三塁側へよけながらのヘッドスライディングも見事。滑り込んだ後、かなりの距離を勢い余って進んでいる様子から、そのスピードが計り知れます。
その熱戦からおよそ10時間前、岸選手の第3回目の連載記事の取材がありました。
そこで以前から気になっていたことをお聞きしました。岸選手はポジションに就く際に、3方向に向かってお辞儀していました。その理由については
「一回は就くポジションにと。ファンの方がいるレフトスタンドと三塁側のファンの人にしている感じです。応援よろしくお願いしますという感じで」
ポジションへのお辞儀は独立・徳島時代からだそう。きっかけは覚えていないそうですが、その時の気持ちをいまだに持ち続けてプレーしているんだなと感心しました。
岸選手はビジターでも3度お辞儀しています。球場に来られる方はぜひ注目してみてください。
第3回の取材は高校野球のことを中心にお聞きしました!すぐに記事を公開できるように準備しますので、また読んで頂ければと思います。
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