馬淵監督「岸はキャッチャーやらせたら一番上手い」

プロ野球・密着中：西武・岸潤一郎／3　明徳義塾に帰った夏、馬淵監督との「延長戦」 | 毎日新聞

毎日新聞で連載中の西武・岸潤一郎選手の「密着中」。第３回では、明徳義塾高の馬淵監督との印象深いやり取りを中心にお届けしました。

馬淵監督への取材の終盤、「岸選手にどんな選手になってもらいたいですか？」と伺うと、意外な答えが返ってきました。それは

「あれはキャッチ（捕手）をやらせてたら一番上手いんですよ。キャッチが一番、最高に上手いですからね。スカウトにも言うたんですよ、キャッチやらせたら森よりは上手いでって。それくらい上手いんですよ」

高校時代はエースで４番。独立時代はファーストや遊撃手もこなしていた岸選手。器用であることは疑いようはないものの、キャッチャーのイメージはありませんでした。馬淵監督は続けて

「元々キャッチやからね、アイツは小学校のころから。中学の時は、ジャイアンツの岸田とバッテリー組んでいたんですよ。アイツがおったから岸がピッチャーで岸田がキャッチしとったんだよ」

と言います。その時の印象が強いのでしょうか。「キャッチングもいいし、スローイングも早いし、肩は一流やし、あいつは要領がいいからリードも絶対良いはずですよ」

と絶賛。高校時代も捕手で試合に出させたこともあるのだそうです。「潮崎にもキャッチやらせ、キャッチやらせって（言っていた）。キャッチおらんくなったら、いきなりでもやれっていったらやりますよ。それくらいキャッチしてもセンスある」

馬淵監督の熱弁ぶりから私も岸選手のマスク姿が見たくなりました。次の取材には岸選手ご本人にも伺ってみたいと思います。