レアル型子育て(続き)
前回の投稿で、レアル型子育ての
子育てについて、次のように書き
ました。
①どんな環境でも暮らせるよう
子どもにいろいろな経験をさ
せる。
②子どもの意思を尊重する。子
どがやりたいことは親も興味を
もつ。
③興味がなくなったものに関し
ては辞めさせる。
どういった子育てをレアル型子
育てと言っているのか、具体例
を挙げながら説明したいと思い
ます。
さかなクンを育てた子育て
さかなクンが最初に興味をもっ
たのはトラックだそうです。
トラックのあとは、妖怪→タコ
→魚と興味を持つようになった
そうです。
さかなクンのお母さんは、子ど
もの好奇心を尊重し、興味を
持ったものにはとことん付き
合ったようです。
さかなクンがトラックに興味を
持っていたときは、たくさんト
ラックが集まる場所にさかなク
ン連れて行ったそうです。
タコに興味を持つようになった
ときは1ヶ月間もタコ料理を出
していたそうです。
さかなばかり興味を持ち、学校
の成績が落ちたことを先生に指
摘されても、「魚が好きで、絵
を描くことが好きなんです。だ
からそれでいいんです」
「成績が優秀な子がいればそう
でない子もいて、それでいい
じゃないですか」
「みんながみんな一緒だったら、
ロボットになっちゃいますよ」
こういうことを言える親はなか
なかいないと思います。
あえて何も言わない
さかなクンのお母さんは、成功
体験だけでなく、いろいろな失
敗体験もさせてきました。
割烹やさんに行き、ウマヅラハ
ギを見つけたさかなクンは、そ
の魚を飼いたくなり板前さんに
「ウマヅラハギをください」と
言ったそうです。
しかし、ウマヅラハギを飼いた
いという事情を知らなかった板
前さんは、ウマヅラハギを捌い
て刺身にして出したそうです。
こうした場合、親は子どもに小
言を言いたくなるでしょうが、
さかなクンのお母さんは何も言
わなかったそうです。
また、小学校を卒業するころに
なると、さかなクンの家には水
槽が大小合わせて10本ほどあっ
たそうです。
水槽を畳の部屋に置いていたの
で、水槽の重さやこぼれた水が
原因で畳が沈んだそうです。
そういった状況にもかかわら
ず、さかなクンのお母さんは
「水槽って畳に置いちゃダメ
だったのね」というだけだっ
たそうです。
(「さかなクンの一魚一会」
より)
親の胆力が試される
子どもにとって親は一番身近
な大人であり、一番見本にし
ている人物であると言えます。
大人であり、親であるあなた
を基準にして、子どもは成長
していきます。
私もそうですが、親は子ども
に失敗させないように、先回
りして安全なほうに導いたり
することがあります。
「非属の才能」という本には、
『親が本当にすべきことは子
どもに失敗をさせること』と
書かれています。
同書にはまた、『子どものし
つけが甘いから問題が起こる
のではない。大人の自身への
しつけが甘いから問題が起こ
る』とも書かれています。
時間に追われていたり、人間
関係がうまくいっていなかっ
たりすると、弱い立場の子ど
もに当たったり、いつもと違
うことを言ったりもします。
常に同じ気持ちで子どもに接
することができるように心が
けていきたいものです。