初代グラフペンシルについて
あいさつ
こんにちは緑茶と申します。先日noteを始めてみました。今回は初投稿と言うことで、早速ではありますが自分のアイコンの画像にもしている「初代グラフペンシル」について綴っていこうと思います。是非最後まで読んでいただけると嬉しいです。始めたばかりで至らないところも多々ありますが宜しくお願いします。
初代グラフペンシルとは
発売から長い月日が経った今でも大人気な製図用シャープ、グラフペンシルシリーズ。ぺんてるの名作です。そんなグラフペンシルシリーズですが、実は全てのもととなったペンがあるのをご存知でしょうか。それが1965年に発売された「初代グラフペンシル」です。今回はそんな初代グラフについて色々と紹介します。
ちなみに正式名称は「グラフペンシル」ですがグラフペンシルシリーズとの区別のため一般的には「初代グラフペンシル」と呼ばれることが多いです。
初代グラフの異なった個体と変化について
私自身は、初期型のものを2本、中期型のものを1本、計3本を所持しています。ちなみにそれぞれ全て黒軸です。他に後期型という最も新しい個体も過去に存在していて、その個体が1番よく目にすると思います。まとめると、このペンには3種類の個体があることがわかります。細かなものですが、パーツの形状や刻印、質感が若干異なります。これは古い個体から新しい個体で違いが確認できます。また今回はあまり細かく触れることはありませんが赤、緑など軸の色についても異なった個体が存在していたことが分かります。
❶初期型の初代グラフ
初期型での他の個体との差は大きく分けて3つあります。
まずはクリップです。前提として刻印はぺんてるのかつての社名である大日本文具株式会社、つまり大文字で"PENTEL"と刻印されています。これはもちろん3つの個体に共通して刻印されています。違いは刻印の位置です。これは初期のみクリップの上部に刻印がされています。後に紹介する2つの個体は刻印が下部にされているのですが、初期のみ上部になっています。形状については、ものを挟む部分は緩やかに丸く曲がっていて実に巻きついている部分は角ばっています。
次に口金についてです。後期のものと比べるとガイドパイプは4mmより短く、計測したところ約3mm程度でした。この口金は中期のものと互換性があります。ただ、初期の口金は軸に違い部分とガイドパイプの方の間にある段差が中期、後期に比べて大きいのが特徴です。
最後にノック部付近のパーツについてです。これは初期のみ若干光沢のある素材となっています。中期、後期はそれぞれ光沢のないマットな質感なのに対し、初期のみ質感が異なるのが興味深いです。これらの点から初期型は中期、後期と比べて少し大きな違いのある個体であると言えると個人的に思います。
❷中期型の初代グラフ
中期型での他の個体との違いは大きく分けて2つあります。
まずはクリップです。とても興味深いことに、初期、中期、後期とそれぞれ全てクリップの形状が全く違います。中期型では、先程説明した通りPENTELの刻印が下部にされています。刻印の位置については後期と共通しています。また形状についてはクリップの挟む部分は曲がってあるところが無く真っ直ぐになっていて、軸に巻きついている部分は軸に沿って丸くなっています。
次にノック部付近のパーツについてです。これは初期のものとは違って光沢のないマットな質感となっています。手で触ってみても、初期型は比較的ツルツルとしているのに対し、中期型はザラザラとしています。
最後にここでは詳しく書きませんが先程、初期型のところで説明した通り、口金は互換性がありガイドパイプは約3mmとなっています。これについてですが、製図用シャープはガイドパイプが3mm以上でなければいけないという基準があるので、これを満たしているため初代グラフは勿論のことですが製図用シャープであると言えます。また、中期では口金にある段差が初期よりも小さくなっています。
❸後期型の初代グラフ
後期型での他の個体との違いは大きく分けて3つあります。
まずクリップの形状です。クリップの形状は現在も販売されているPG5のものとかなり似ています。ただ、ものを挟む部分の下部にPENTELと刻印がされているのが大きな違いです。このクリップがグラフペンシルシリーズやその他ぺんてるのグラフシリーズで多く使用されるクリップのもととなったのだと思います。
次に口金についてです。後期型はガイドパイプが4mmとなっています。またこの口金の形状については中期型のものとほぼほぼ同じだと思われます。そしてすぐ後に説明しますが、口金の内側のネジの太さも違っていて、後期の口金を初期と中期につけることはできなくなっています。
最後に内部機構についてです。詳しく言うとチャック部分のネジの太さについてです。初期と後期はチャック部分のネジの太さが後期より太くなっています。どうやら後期のチャット部分のネジの太さはPG5などのネジとほぼ同じ太さらしいです。クリップやネジなどから後期型のグラフの部品などは、PG5含めるグラフペンシルシリーズにかなり引き継がれているのだと思いました。
先程説明した通り、詳しくは書きませんがノック部付近のパーツは中期同様で艶のないザラザラとしたマットな質感のものになっています。
これに関してはどちらかと言うと初期型のものの方がPG5のものと質感が似ていると個人的には思いました。
まとめ
以上のことからグラフペンシルシリーズが大人気となった裏にはそれらのもととなった初代グラフがかなり影響を与えていたのだと個人的には思いました(特に後期が与えた影響は大きそうですね)。よく見ると初期から後期にかけて以外と色々な部分で変化が見られることもわかりました。そんな初代グラフペンシルですが、グラフペンシルシリーズのペンたちにも負けないくらい、なんならそれらよりも良いと言えるくらいに、使いやすく書きやすいのでとてもおすすめです。かなり前のペンではあるのですが、とても高いクオリティには驚かされますしぺんてるの技術にも改めて感心しました。
最後に
かなり長文になってしまいましたが最後まで読んでいただきありがとうございました。他に情報などありましたらコメントしていただけると嬉しいです。また間違っている部分などありましたら是非気軽にご指摘ください。改めてありがとうございました!これからも不定期で投稿するかもなのでよろしくお願いします!