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【時間術】タイムボクシングを1ヶ月試して分かった良し悪し
タイムボクシングとは、事前にスケジュールをブロックし、各時間帯でやるべきタスクを決めて行動する時間管理の手法です。Googleカレンダーや手帳を活用し、「〇時から〇時はこの作業」「〇時から〇時は休憩」といったように、予定を細かく設定します。
私自身、仕事やプライベートのタスクを効率よく進めたくて、このタイムボクシングを1ヶ月ほど試してみました。その結果、良い点もあれば、注意が必要な点もあることが分かりました。本記事では、実際に試したからこそ感じたメリットとデメリットを詳しく解説していきます。
タイムボクシングのメリット
1. 「今、何をすべきか?」が明確になり、迷いがなくなる
日々の業務をこなす中で、「次は何をしよう?」と迷う時間は意外と多いものです。特に、優先順位を考えたり、やるべきことを整理したりする時間が長引くと、無駄な時間が生まれてしまいます。
しかし、タイムボクシングを実践すると、事前に決めたスケジュールに沿って行動するため、「今やるべきことは何か?」と考える時間が不要になります。カレンダーを見ればすぐに次のタスクが分かるので、迷いが減り、すぐに作業に取りかかれるようになりました。
2. やりたいことを優先しやすくなる
先に予定を入れてしまうことで、自分のやりたいことを後回しにせずに済むのも大きなメリットです。例えば、「読書の時間を確保したい」「ジムに行きたい」と思っていても、忙しさにかまけて結局できなかった、という経験は誰しもあるのではないでしょうか?
タイムボクシングでは、事前にスケジュールを決めるので、「この時間は必ず自分のために使う」と先に予定を押さえておくことができます。私の場合、「朝30分は読書の時間」「夕方はジムへ行く」などとスケジュールに組み込むことで、これまで後回しにしがちだったことも無理なく習慣化できました。
タイムボクシングを始める前からモーニングノートを朝起きたら書くということをしていました。かれこれ4ヶ月ほど継続できてますが、これも無意識に朝の時間にタイムボクシングとして入れていたからこそできたのだと思います。
3. 忙しくなるタイミングを予測し、事前に対策できる
スケジュールを可視化することで、「この日は会議が多くてバタバタしそう」「この週はタスクが重なりそう」など、忙しくなりそうなタイミングが一目で分かります。
そのため、事前に「この日は集中作業が難しそうだから、前倒しで進めておこう」「この週は余裕があるから、普段できない作業を入れよう」といった対策が可能になります。
私自身も、特に忙しい日を把握できるようになったことで、余裕のある日にはタスクを前倒しして取り組むようになり、結果的に仕事の進行がスムーズになりました。
タイムボクシングのデメリット
1. スケジュールを詰めすぎると疲れる
タイムボクシングを実践する中で、予定を詰め込みすぎると、逆に疲れてしまうことが分かりました。隙間なく予定を入れてしまうと、ひたすらタスクをこなすだけの1日になり、余裕がなくなります。
特に、連続して集中力を必要とする作業が続くと、思った以上に疲労が溜まります。最初の頃は「とにかくスケジュールを埋めよう」と思って細かく予定を入れていましたが、結果的にヘトヘトになり、モチベーションが続きませんでした。
対策として、意識的に「休憩時間」や「何もしない時間」をスケジュールに組み込むことが重要だと気づきました。例えば、「午後2時〜2時半はコーヒーブレイク」「夜9時以降は自由時間」など、あえて余白を作ることで、疲れを軽減できるようになりました。
2. タスクが時間内に終わらないと中途半端になる
タイムボクシングのルールでは、決められた時間が来たら、たとえ作業が終わっていなくても次のタスクに移ることが推奨されています。しかし、タスクが予定の時間内に終わらないと、気持ち的にモヤモヤが残りがちです。
例えば、「1時間で資料作成を終わらせる」と決めていたのに、思った以上に時間がかかり、途中で次の予定に移らなければならない場合、次のタスクにも影響が出ることがあります。
これを防ぐためには、以下のような工夫が必要です。
• 余裕を持ったスケジュールを組む
• 「バッファ時間」を確保しておく(例:タスクとタスクの間に15分の調整時間を入れる)
• タスクを細分化し、小さい単位で区切る
こうした対策を取り入れることで、タスクが予定時間内に収まりやすくなり、中途半端な状態で次に進むリスクを減らせます。
3. タスクが早く終わると気が抜ける
一方で、予定よりも早くタスクが終わると、「次の時間まで何をしよう?」と手持ち無沙汰になることもありました。
特に、短時間で終わる作業を予定していた場合、思ったよりも早く片付くことがあります。その結果、「次のスケジュールまでの時間が中途半端に余ってしまった…」という状況が発生しやすくなりました。
対策としては、「予備タスク」を用意しておくことが有効です。例えば、「空いた時間にできるタスクリスト」を作っておき、予定より早く終わった場合は、そのリストの中から作業を進めるようにしました。
4. スケジュール作成の時間を確保しないと、翌日の計画が崩れる
タイムボクシングを継続するには、事前にスケジュールを立てる時間が必要です。しかし、その時間を確保しないと、翌日の計画が立てられず、スムーズに進まなくなることが分かりました。
私は毎晩「翌日のタイムボクシングを組む時間」を取るようにしていましたが、疲れていてサボってしまった日がありました。すると、次の日のスケジュールが曖昧になり、結果的にダラダラと過ごしてしまいました。
この経験から、「スケジュール作成の時間も予定に組み込むこと」が重要だと実感しました。例えば、「夜10時〜10時半は翌日のスケジュール作成」と決めておくことで、計画を立てる習慣を維持しやすくなります。
まとめ
タイムボクシングを1ヶ月試してみて、物事を効率的に進めやすくなり、やりたいことを優先しやすくなるなど、多くのメリットを実感しました。一方で、スケジュールの詰めすぎや、予定通り進まなかったときの対策が必要であることも分かりました。
これからタイムボクシングを試してみたい方は、余裕を持ったスケジューリングや、予備タスクの準備などを意識しながら取り組むと、より効果的に活用できるはずです。