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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

ネタバレについて思いを巡らせてみる話

この記事には「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」のネタバレはありません。安心してお読みください。(なるべく表現に気を付けてはいますが、別作品のネタバレは含まれているかもしれません)
どうも、後関貴大です。

シンエヴァが公開されて日が経ちましたが、公開日前後Twitterの盛り上がり方がすごかったのが記憶に新しいですね。
僕も乗っかってふざけた嘘ネタバレツイートをしたら、なんかTogetterのまとめの一つに載ってて恥ずかしい気持ちになりました。

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こんなこと呟いといてアレだけど一作もエヴァ見たことないんですよね。
でもネットなんて見てたらある程度の情報は入ってくるわけで。
テレビシリーズのラストとか、旧劇の展開とか、見てもないのになんとなく知ってるという歪な状況。知らない間にネタバレされまくってます。(なんならシンエヴァのネタバレっぽいものも見た)

ニワカなんで知ったことは言えませんが、考察がものすごく盛んな作品だからこそ今回のシンエヴァもネタバレ許さんぞ!って人がTwitterに多かった気がする。

でもネタバレって本当に悪なんだろうか。

という訳で今回は「ネタバレ」という事象について僕が思うこと、僕自身の「ネタバレ」に対する向き合い方を考えてみます。

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そもそもな話、僕個人としてはネタバレは全然容認出来る派だったりします。
おそらく、人によってこの線引きが大きく違うから争いが起こってるんですよね。
ネタバレは、絶対許さないマン、ある程度なら全然許容マン、オールOKマン。この三つに分かれ混沌を極めていた……。
僕は限りなく後者寄りの中間辺りです。

例えば、2011年に流行った「魔法少女まどか☆マギカ」なんかは劇場版が公開されてずいぶん経ってからテレビシリーズ含め一気に見ました。

ネットであれだけ話題になってたので、マミさんがアレするのも、テレビシリーズのラストどうなるかも、劇場版のラスボス?が誰なのかも全部知った状態で見たんですが、それでもやっぱり面白かった。名作と呼ばれるだけのことはあります。

他にも、小学生の時に「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」を家族全員で読んでたんですが、まだ上巻しか読んでないときに妹に終盤のネタバレを食らったことがありました。
でも、結局最後まで面白く読み切れたし、なんならシリーズの中でもトップクラスに好きな作品だったりする。

あと「ダンガンロンパ」ってゲームがすごく好きなんですが、対応ハードを持っていなかったので長いこと最新作の「V3」を遊べないでいました。
一応推理ゲームなので「実際に買うまではネタバレ見ないようにしておくぞ!」と、まとめサイトとかも長いこと見ないようにしてたのですが、全然関係ないサイトでどう見ても終盤の展開です!って感じの画像を見てしまい、「!?!?」となりました。あのサイトは今でも許してない。
流石にこのときばかりはショックがデカかったんですが、逆に今となってはどういう道筋でその展開に繋がっていくのか気になっている自分もいます。
なんだかんだまだプレイできてないのでやりたいな。PCあるしSteamで買おうかしら。

【6/15追記】
Steamでセールやってたので買ってクリアしたんですがやっぱり面白かったです。

ハリポタもダンロンも、ネタバレ食らった直後はやっぱり白けるような気持ちはあったんですが、後々それ自体が興味に繋がっていっているような気もします。

調べてみたら実際にそういった研究結果が出てるらしくて、推理小説をネタバレあり・なしでそれぞれ読書してもらった結果、ネタバレありで読んだ人の方が楽しんでたとのこと。推理小説でも成立しちゃうのは意外だった。
おそらく、ある程度筋を知っているからこそ、そこに至るまでの演出や展開にのめり込むことが出来るってことなんでしょう。僕自身、アニメ・小説・ゲームと別々の媒体でそれは実感しています。

***

ここまで個人的にネタバレされても楽しめた(楽しめそうな)作品の話をしてきました。こうして見ると案外ネタバレも悪いことだけじゃないのではと思ったりもしましたが、嫌いな人は本当に嫌うもんです。

うーむ。

考えてみましたが、ネタバレが嫌われる一番の理由は「初見の衝撃を奪う」ところにあるんじゃないだろうか。
先に述べた「ダンガンロンパ」シリーズなんかはゲームの性質上、第二章以降の動画投稿を禁じていたりします。このことに触れすぎるとそれすらもネタバレになりかねないのですが、シリーズ二作プレイ済みの身からすると納得です。僕が踏んだ「V3」のネタバレもその類。初見だからこそ衝撃的なシーン。

嫌われるネタバレの代表的なものとして、YouTubeのコメント欄とかTwitterのリプ欄とか見てると全然関係ない流れにいきなりネタバレ流すような愉快犯的なヤバいやつらもたまに見かけますが、流石にアレはアウトだと思う。通り魔みたいなもんだもん。
物語の核心に触れるような重大なネタバレはワンクッション挟むべきだよなぁとは、流石にネタバレ容認派の僕としても思います。

じゃあ、感想とかはどうなんだろう。となったとき、これも人によってはグレーだったりするみたいです。

以前Twitterで自分の出演舞台の感想ツイート(ネタバレになりそうなもの込み)をRTしていたら「正直言って迷惑でしかない」というご意見をいただいたことがありました。
自分では作品の魅力が少しでも伝わるように、良かれと思ってしていたことだったのでショックでした。話の筋よりも芝居中の空気感とかの方が大事だと思っていたのもあったので。
その方の主張としては「(例え既知の古典であっても)劇場で観るときに初めて全てを知りたい」というものだったのですが「あーーーーーーー、その気持ちも確かにわかるーーーーーーー」と思ったのが正直なところ。別にわざわざネタバレ最初から踏みに行こうとは思わないもんな。
その方からすると、僕のやっていることは上で書いた愉快犯の通り魔と同じ行為です。許せないよな、そりゃ。

ただ、情報を発信する際に何も伝えられなければ人の興味を惹くというのも難しい話で(特に小劇場の舞台なんてものは)。未だにここのボーダーが掴みきれずにいます。みんなどうしてるのか意見聞いてみたいなぁ。

話が少し逸れちゃいましたが、最初に述べたようにネタバレの定義は人によって千差万別です。
どこまで許せるかは人によって違うし、ファースト・インプレッションをとにかく大事にしたい人にとっては感想ですら地雷のようなもの。
その反面、人に自分の感想を伝えたいって人も多くいるはず。【ネタバレ注意】なんて前置きして核心に迫りながら文章書いてる人も沢山いるわけだし。
ちょっとTwitter開いただけでも情報過多になり得るこのネット社会で「自己防衛しろよ」っていうのも乱暴だし、どうすりゃいいんだろう。
互いに配慮しながら、気を付けていきましょうね、なんて結論にもなってない結論しか出せないなぁ。
僕から言えることとしては、全部知った上で初見を味わうのも案外悪くないよ?といったところでしょうか。

まあとりあえず。
僕は全てを知った上でそのうちエヴァをテレビシリーズからシンエヴァまで全部見ようと思います。いつになるかはわからないけど。
ではでは。


【3/13追記】
興味深い記事があったのでリンクを載せておきます。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/81119?imp=0

こういう形で別々の考えの人が共存できる形を作っていくのは大事だよねぇ。

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