おとな女子:日本人もバカンスを!
個人旅行+複数都市周遊型+しばらくぶりの長期休暇(2 weeks)そして往復エコノミークラス(しかも4レグ全て満席)。久々にどっぷりイタリアに浸れたことは良かったけれど、何が今までと一番違ったか、何が一番大変だったかと言うと、帰国後に『元の生活ペースに戻る』こと!
荷開け&大量の洗濯物&片付け等、基本的な事に加えて、ちょうど季節の変わり目で。洋服+寝具や家電製品の衣替えもあり、疲労と時差ボケなど体力的な回復に3週間。そして休暇中にストップしていた仕事関連事項がひと段落するのに更に3週間。最終的に普通モードに戻るまで、6週間も掛ってしまいました。
体力の衰えや加齢による老化現象など、自分自身に原因があるものは、これは致し方ないこと。50半ばだもの、そりゃぁ30代40代と同じ様には行かないでしょうよ。それにしても、コロナで海外へ行くことが出来なかったこの3年間のロスは、私たちおとな女子世代には本当に大きなロスだということを身に染みて感じましたけれど。
もうひとつの原因である、休暇中にクライアントから次々届いていた大量のメール。当然ながら、仕事を頂いている身としては大変嬉しい事ではあります!が、2週間完全オフにする旨(メールは見ません、返事はできません、コンタクト不可能です)を何度も事前通知していたにも関わらず、返事がないことについてのメールまでもが何通も届いており。しかも、どう見ても(考えても)全く緊急性はない案件ばかりじゃありませんかー。
個人商店で、仕事用と私用の連絡先が曖昧な部分もあり、またセキュリティの関係上、メールの不在通知は使わない主義なのです。日常やりとりしている関係先にだけ、こういう際はお知らせするスタイルなことも、要因ではあります。
帰国した夜、明日より順次お返事させて頂く旨を一斉送信したところ、翌朝にはほぼ全ての送信先からお詫びメールを頂いてしまいました・・・クライアントさん側に落ち度も悪気もない訳で、これまた申し訳なかったのですが・・・。そもそも、日本にバカンスというものが未だに根付いていないことが問題でしょう!TravellinGorgeous®チームが幾度となく取り上げて来た、日本人のバカンス問題を再提起!
クライアントさんが揃って仰っていたのは、『長期休暇=1週間』と勘違い、というか、思い込んでいました!と。私のクライアントさんの多くが、盆暮れ正月に全社一斉にお休みを取るタイプの企業だからかもしれません。業種の問題もあると思いますが、とっても日本人的な業務カレンダーで動いているためか、先様にとっては、盆でも暮れでもない中途半端な時期に2週間も長く休みを取るということが、現実的では無かったのかもしれません。『さすがアメリカ的ですね!』と仰った方も(私の留学先はアメリカではなかったのですけどね)。
何はともあれ、バカンスが人々の生活の一部になっている国、国民のバカンス休暇を義務付けている国も、沢山あります。『バカンス大国』と揶揄されるフランスでは、バカンス法なる法律がきちんとあって、国民は原則として1年に5週間の有給が決められており、そのうち2週間は連続した休みを取ることが法律で保証されているんですって!素晴らしくないですか?!
日本人は働き過ぎな国民だと、長らく言われていますよね。長期休暇の取得、また時期をずらした休暇の取得が推奨され始めたものの、実現している企業も人も、まだまだほんの一部の層では?早々にキチンと立法して欲しいですよねー?!2週間の休みを取ることが‟普通”になったら、日本も日本人も、今よりもっと良い方向へ行く気がするのですが・・・。若者の海外離れや、頭脳エリート層の海外流出問題などの解決にも、少しは役立つんじゃないかと・・・?
今回、帰国後に元通りになるまで私は6週間も費やしてしまいましたが、それでも行って良かったし、行く機会に恵まれて良かったと思っています。何故なら、実際に生身の自分で体験することは、やっぱり意義があるから。
コロナ中、様々な旅行会社によってヴァーチャル・ツアーやオンライン・ツアーが催行され、私もいくつか参加しました。スマホやPCの画面越しに、世界中のいろいろな景色を見た人も多いはず。でも、それだけで行ったつもり&見たつもりになっていたら、それは勿体ないこと。もし、自分の足でその地を踏むことが出来るような環境にいて、訪れるチャンスもあるというのであれば、ヴァーチャルで満足していては勿体ない!現地の風の匂い、乾いた(或いは湿った)空気、肌で感じる異文化エネルギーというモノは、画面越しでは味わえない。何より、自分の目で見る現地の光と、カメラ越しの光は、決して同じではないのです。観光とは、現地の光を観ることですから。
そして、例え日本から行きやすい国や都市であっても、空港からのアクセスなどが悪いところ、現地での移動が容易でない場所は、足が十分に動く今のうちに行っておくべきだと、つくづく感じた訳で。
Age 50+++のTravellinGorgeous®世代の皆さん!『おとな女子こそ旅に出よう』というより、むしろ『おとな女子こそ‟今のうちに”旅に出よう』の方が、正解かもしれません!