訴えから紐解く肩関節の評価のポイント
この記事では、選手の訴えを元に、なぜそうなったのか。を紐解くSOPを紹介したいと思います。
SOP:何かの行動を起こす際に、常に一定の効果を出すべく行動手順とここでは位置付けています。
選手の訴えの解釈について
今回のケースでは、運動中に腕を使う事が十分にできない(100%でパフォーマンスが発揮できない)ことと、常時、腕が重だるいことが気になるという点が問診で引っかかる訴えでした。また、腕が重だるいと言いながら、しきりに上腕骨近位(三角筋粗面あたり)を摩っていた仕草も気になりました。
腕を十分に使うことができない。この類の訴えについては、そもそもなぜ使えないのか。をクリアにすることが重要だと考えます。
・痛いから
・動かないから
・力が入らないから
ざっくりとあげるとこの辺に対する評価を進める必要があると考えます。
痛いから。については、運動時のみ痛みのか。安静にしていても痛いのかをクリアにすることが重要だと考えます。運動時に・・・・。となれば、腱の通過障害など本来の機能的な動きが作れない原因を探る必要があります。
常に・・・。となれば、構造的な破綻の可能性が考えられます。
以上の点から、前者には、機能面をチェックする項目を。後者には構造的破綻の有無を把握するための評価を実施します。
動かない。については、動かすために必要な筋力がないのか。または、動かす際に拮抗する筋が過剰に働いているのかをクリアにすることが重要だと考えます。
力が入らない。については、動かないと酷似していると考えますが、痛いから力を入れたくないのか、力を入れたくても思うように力が入らないのかをクリアにする必要があると考えます。
上記の項目をまとめると、以下のSOPが成り立ちます。
上記のSOPに沿って、問診から得た情報を元になぜそうなのかを把握する事がその先の評価をより充実させる事に繋がると感じます。
こちから今回の評価結果です。順を追って説明していきます。
痛みについて。安静時には痛みより重だるさ(heavy)が症状として強く出現していました。
動かないについて。回旋腱板(RTC)については、外旋筋>内旋筋で筋出力の低下を確認しました。合わせて、広背筋および、胸背筋膜の過緊張と僧帽筋の緊張低下を確認しました。
力が入らない。については外旋筋に筋力低下を認めました。
以上の結果から、ここでさらに何を評価するかが見えてきます。
解釈から立案するSOP
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