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自分で作った写真集にサインもらってみたら、人生救われた話。
どうも、プロレスとか役者さんポートレートを撮っているたかはしです。
ポートレートを撮り始めてから、もう少しで2年が経とうとしています。
これまでに様々な撮影を経験させてもらい、とても充実した期間にできております。
お世話になっている役者さんに感謝でいっぱいです。
撮影してきた中で特に達成感があるというか、「いいもの作ったな」と思える瞬間がありまして。
それが「写真にサインを入れてもらうとき」。
なんともいえない幸福感が胸を満たすその時間は、何度味わってもたまりません。
これまでサインを入れる写真は、基本的に販売をするもので、私自身の持ち物ではありませんでした。
あくまで劇団さんが販売する商品です。
しかし今回、自分の持ち物として、自分が作ったものに、サインを入れてもらうというチャレンジをしました。
せっかく「#やってみた大賞」が開催されているので、体験を皆様に共有したいと思います。
フォトブックを作る準備
ここで。
今回作ったものは、写真集と呼べるほどの大きなものではなく、ちょっとした冊子なので「フォトブック」と呼称させてください。
大きな違いはないですが、立派な写真集を見てきたので…気が引けるといいますか。
もうすぐ歴2年になるということは、同様に各役者さんの写真も2年分ストックされてきています。
軌跡をたどる意味でも、データではなくプリントをして、まとめたいなと考えていました。
そしてどうせなら、役者さんにもお渡しできる形がいいなと。
写真展をよく見に行くのですが、展示作品のほかに、冊子やファイリングなどで作品をまとめていらっしゃる方が多くいます。
その方々のプリントを参考に、「しまうまプリント」さんでフォトブックを作ることに。
選んだ理由は、安いのにクオリティは満足なところ。
隅々まで見てしまうと若干の粗さはありつつも、見る分には十分なメーカーさんです。
いくつかサイズがありますが、私は「文庫サイズ 24P スタンダード」で作成。
本が好きなのと、手のひらサイズなのが可愛くてよき。
24Pにしたのは、冗長にしてしまうよりは、写真を選びに選んで作りたかったから。
そしたら、掲載する写真をピックアップします。
過去にレタッチ(修正)した写真の中から、思い出に残っている写真をピックアップ。
ちょっと多めでいいよね~と軽い気持ちで選んでみました。
あとで後悔するとはつゆ知らず。
24Pって少なくね????
いざ、しまうまブックのアプリで写真の配置開始。
するとどうでしょう、写真が納まりきらない。
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あれもこれも載せたい!!!!!
なのにページがない!!!!!
なにせ24Pに対して、写真を200枚用意してあったので。
アホです。
ここでめちゃくちゃ悩むことになるのです。
しかし「一冊の中で、何を伝えたいのか」を突き詰めたときに、そのページ数の中でも十分なものにできるのでは、と思えてきます。
その役者さんのイメージカラー、好きな表情や角度、その時々の服装。
私から伝えたいメッセージ。
そういった「自分の思う素敵ポイント」をまとめていくと、おのずと最終的にはいい感じに出来上がったのです👍
さぁ出来上がりました。
いざ入稿。
上手にできました
発送方法は2種類、ゆうメールかゆうパックか。
大急ぎではなかったので、ゆうメールを選択。
届くまで時間はかかりつつ、ワクワクしながらまちました。
入稿から約2週間後。
ポストの中には見覚えのある赤いパッケージ(写真撮っておけばよかった…)。
しまうまさんからお手紙着きました。
いざ開封!
そこにはサラサラのいい表紙にくるまれた、フォトブックが2冊並んでいます。
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テンション爆上げ、心拍ドゥクドゥク。
中を開けば宝石箱。
これにはワタクシご満悦。
それなりに色をこだわってレタッチしているのですが、おおむね意図した色味に仕上がっていました。
アプリの注意書きどおり”色修正なし”で入稿していたので、プリントしたときにどう色が出るのか心配していました。
杞憂でしたね。
特に表紙は、「蒼じゅん とは」というテーマを考えたときに、一番最初に選んだ思い入れのある写真でして。
特に青の表現にこだわった一葉。
ここが十分なクオリティなら、中身も安心だなと。
早速お渡しする日程の調整に。
お渡し&サイン入れ
そして先日、お渡しをしてきました。
当日の朝に文具屋へ走って、サインペンを買いに行くのも忘れず。
ロケ地へ行く道中の電車内、差し入れと一緒にお渡し。
感想や如何に。
電車じゃなかったら、泣いてました。
いや、これ以上ないお言葉。
作ったかいがありましたね。
感無量です。
ロケの途中で休憩をとった際に、サインを入れてもらいました。
それがこちら。
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うん。
隣でサインされるのを見ていましたが、とてもドキドキしますね。
コメントまでいただいて、これで世界に1冊しかないフォトブックが完成しました。
作った感想「人生救われた」
ここ最近、気分の落ち込みがひどすぎたのです。
noteの内容にも影響が出てしまうくらいに。
しかし、そんな私の人生が救われたような、フォトブックを作ったことでそう思えました。
私にとっての良かったところ
・直に感想が聞ける(すごくうれしい)
・撮った時のエピソード込みで振り返られる(たのしい)
・SNSに公開していない、個人的なお気に入りを共有できる(普段言えないから新鮮)
・喜んでる姿が見られる(これだけでもうけもん)
役者さんが喜んでくれるところ
・普段言わないコメント付きで写真を見られる
・実際の物として手に取れる
・成長を実感できる
といったところでしょうか。
聞きたかったこと
そのうえで、こんなことを聞いてみました。
「私が撮る写真の印象は?」
「撮っている時、何か不満に思う行動や言動はある?」
最近なんで病んでたかと言えば、自分の写真、そして自分自身に対して、自信が持てなかったから。
人格障害の気がある私ですから、当然妄想です。
しかし見捨てられ不安からくる絶望感、そして希〇念慮というのは、抗いがたいほどに強力なのです。
それを、実際どうなのか聞いてみようと。
改めて振り返る材料とともに。
しかし決して「他に上手いカメラマンが出てきたときに見捨てないよね」なんていう、かつての私のパートナーのようなメンドクサさを見せぬよう。
まぁ、ここでボロクソに言われるなら、そもそも撮影に行ってくれません。
嬉しいことを言ってくれました。
「大きく不満に思っていることはない」
「かわいいとかカッコいいとか言ってくれるから楽しく撮れてる」
と。
報われたな、と心から思いました。
悩みに悩んで、苦しんで、その上で身に着けたコミュニケーションと撮影技術ですから。
そして悩みを伝えたうえで、それも含んで受容してくれたのですから、人生すら報われたのです。
もう、審査サイトで賞が取れないとか、Twitterやインスタで反応が伸びないとか、気にしすぎなくていいなと。
目の前にいる役者さんひとり、そしてその関係者やファンの方々を喜ばせられたら、幸せなのだろうと。
完璧主義ゆえに完璧な成果を求めてしまうのですが、自分を許してあげることができそうです。
サインを入れてもらうって特別
ちょっとしんみりしたので、テンションを戻しましょう。
改めてですが、自分の作品にサインを入れてもらうのって特別なんです。
以前にもブロマイド撮影で同様のことを書いています。
写真を撮ってレタッチする、は普段の撮影でやってます。
プリントアウトする、なら一人で出来ます。
しかし、撮った写真にサインをもらうのは、自分だけでは完結できません。
経験したゆえの感覚ですが、サインを入れてもらって初めて作品として完成する、と思ってます。
なぜって、嬉しいからです👍
魂入れてもらったような感覚でしょうか。
もしポートレートを撮っている方がいたら、ぜひ経験してほしいですね。
プロレスもできるなら楽しいかも。
写真撮っててよかったな、と思える経験ですから。
おわりに:これからも続く
今回1冊のフォトブックにサインを入れてもらいました。
しかし、実はこれで終わりではありません。
…あと2冊あります。
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残りの2冊も、サインを頂いてお話しして、感謝を伝えたいなと思っています。
そして今後の目標として2つ。
目標①:定期的にフォトブックをつくる
今回作ってみて、1年ちょっと分の写真だと24Pには収めきれないなと思いました。
しかし手ごろなページ数と値段がいい。
そこで、3~5回くらいの撮影で1冊作るのがちょうどよさそうと思っています。
ご本人とお話ししつつ、作って行けたらなと。
目標②:販売する
さらにハードルが高い目標。
しかし、私の場合は展示するよりも、ファンの方にお金を出して買って貰える方が嬉しいのです。
これには役者さんの協力が必要です。
特に「売れ残ったらどうしよう」という不安と戦うことになるので、積極的に言い出せない現実もあります。
ですが売り出しても問題ないクオリティは出ているつもりです。
実現に向けて、色々考えます!
それでは!
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