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自分の写真の「らしさ」って何か-写真展に行って思ったこと【前編】
どうも、プロレスとか役者さんポートレートを撮っているたかはしです。
先日写真展を見に行ってきまして、色々考えに耽る時間がありました。
そこで前後編に分けて、思いを書いてみたいと思います。
前編は、自分の写真の「らしさ」って何かを考えた編です。
いざ考えてみると、ドツボにはまってしまったので覚え書きとしても書き残したいと思います。
写真展の作品はどれもみんな綺麗だね
今回伺った写真展は、1人のモデルさんを様々なカメラマンさんが撮影した作品を展示するというものでした。
同じ人を撮っているはずなのに、それぞれに違った印象を受けるのが不思議でした。
カメラマンさんの作風はあるかと思いますが、一方でモデルさんとの関係性や距離感、シチュエーションなど、様々な要因も絡み合った結果かなと思いました。
その上で、やはり目を引く方の作品というのは、決して埋もれてしまわないような強烈なインパクトをもっていました。
「その人らしい写真」とでも言いましょうか、いくつもあるカットの中でも何か一貫したメッセージのようなものを感じたのです。
さて、自分に照らし合わせた時に。
見てくれた方に与えられる「自分らしさ」って何でしょうか。
「自分がない」写真
自分の「らしさ」を考えた時に一番に浮かんだのは「ない」でした。
一眼を買ってから早4年。
数十万枚の写真を撮ってきました。
自分が撮ったか、他の人が撮ったかを判別することはできますが、「自分の写真はこう」と説明することができません。
なぜかと考えた時に、自分の立ち位置や性格が起因している気がしました。
私という人間は、基本的には裏方の人間です。
表にはあまり出ず、あくまでひっそりと。
ポートレートを撮るときはモデルさんの好みに、クライアントさんがいればクライアントさんのオーダーに合わせます。
自分のアイデアは提示しますが、最終的にはモデルさんが納得のいく作品を目指しますし、その日の衣装やモデルさんの気分で作風も変えています。
そこに自分の色を出す必要は無いのかなと思いますし、ましてや舞台のブロマイドともなればカメラマンの色は余計でしかないです。
そう考えると、商業フォトグラファーとしては適しているのかもしれません。
(一方のプロレス写真は…先輩方のマネばっかしてたから色がない!!!)
落ち込んだけどプラスに考える練習
記事にするほど考えた理由というのは、「自分らしさがない=他の方の作品と並ぶと見劣りする」と考えてしまったからです。
どうしても自分自身の作品を評価することが出来ず、Twitterやnoteの上でも数値で見てしまう傾向が抜けず。。。
自分が満足できればいいという考えが出来ればいいのですが、「誰かのために」という考えが強く、結果的に「誰かに評価されないと」となってしまいがちです。
仮に写真展に作品を出すとすると、私程度では力不足甚だしいのでは。
でも商業的に何か強みにできるのであれば良いのかなと。
撮影会に向かない撮り方であっても、写真展で見劣りする作品であっても、自分ならではの生き残り方があるかもしんねぇ…
そう考えたらいいでね?と。
改めて考えるキッカケができてとてもよかったです。というお話でした。
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お題「わたしの舞台裏」に参加しているのでぜひ
それでは!
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