今日という日
2019年12月20日@福岡Queblick
この日のドラマチックアラスカは今まで以上で今まで見た事ない姿だった。
一言で言うなら『夢中』そんなライブ。
記憶との距離が大きくひらいてしまわないうちに私がこの日に見て感じたことをできるだけ残しておきたいと思う。
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19時 始まった。
教室のがやがやした音と共にメンバーがステージに現れる。そしてアルバムの1曲目にもなっているジュブナイルを皮切りにドラマチックアラスカの空気がライブハウスにじわっと広がっていった。2曲目のマヤカシドリームランドで拍手の扇動と共に早くも一気に上がるボルテージ。その時の感触がほんの少し いつもと、なんなら数日前見た彼らと異なった気がして あれ、今日は何か違うかもしれない。という予感が頭を掠めた。がしかし、そんなささやかな予感を気にさせる間もなく彼らはアップテンポな曲を味方に凄い勢いで私を惹き込んでいく。
熱いのに火傷はしない、むしろその熱に心地よい温かさを感じるような、こんな惹き込まれ方初めてだった。やっぱり今日の彼らは違う。
すごい!すごい!すごい!すごい!!すごい!!すごい!!すごい!!!すごい!!!
私は、ただただその感覚と光景に胸が高鳴り夢中になって楽しんだ。
そんな時(正直もう、どの辺だったか曖昧になってしまったけど)ヒジカタさんが
今日来なかった人を後悔させる様なライブをする
そう言った。
私は言われて即 その話、乗った。と思った
今日来なかった人が悔しくなってしまう程このライブ存分に楽しんでやる。1番楽しんだのは私だと言えるぐらい楽しんで今日のドラマチックアラスカのライブ マジでやばかったと心の底から言ってやる。と。
結果から先に言ってしまうと まさにその宣言通りのライブを彼らはした。
ツアー中全然家に帰れず、やっとこの福岡公演前に帰ってゆっくりした。家に帰った俺達は凄いからな。的な事を言っていたがそれだけであそこまでのパフォーマンスが出来てしまえるならどこでもドア所持するとか家ごとツアー回るとかして欲しい。切実に。
でも、きっとそれだけじゃ無い。
お互い顔を見合わせて楽しそうにしてたり
憎しみを絞り出すかのように演奏したり
丁寧に『ありがとう』と伝えてきたり
『腐ってたまるか!』と凄まじいエネルギーをぶつけて来たり
優しく味わうように歌い、包んでくれたり
メンバーそれぞれの動き、表情、時には声が、完全に音や歌にリンクしていて彼ら自身も1曲1曲に全力で"夢中"でいるように見えた。そしてその姿が圧倒的でとても鮮やかだった。けれど、やはり彼らの人間臭さは健在で。
こんなライブが出来るのは日々 目的を持って前を向いてしっかり歩いていこうとする姿勢があってこそだと思うのだ。
最後アンコールも終わり 1人ステージに残ったヒジカタさんが言った
今年は穏やかに過ごした(過ごせた)ので来年はギラギラしていきたいと思います。
そう言った時の目が忘れられない。
いつもの何かを射止めるような真っ直ぐな目では無くて、どこか楽しそうで期待してるような輝きが宿った目をしていて
私はそんな彼が見れたのがとても嬉しかった。
終演後
こんな良いライブしてたんだからこれは 今日のライブめちゃくちゃ良かったと本人達に直接伝えなければ!とまず物販にいたあっちゃんに。とびきりの嬉しそうな笑顔でありがとうございます。と しっかりとした握手をしてくれた。
とても良かった。
そしてヒジカタさんに。
彼から返ってきたのは
ありがとうございます。僕もそう思います。
だった。
これを聞いた時 なんでもない返しかもしれないけど、嬉しいだけじゃなくて温かい幸せな気持ちがウワッと押し寄せてきた。
彼らは、ドラマチックアラスカは、まだまだ進み続ける。彼らの未来は明るい。
そんな気がした。
(タケムラさんとさわやんにも直接伝えたかったのだけれど話し掛けるタイミング全然分からんくて近くでソワソワして終わってしまった ほんとこういう所ある。反省。)
毎回毎回『今が良い』を更新してきた彼らだけどその積み重ねは本当に目覚ましいものがある。去年見た彼らを思い返した時
え、待って、1年でここまでのライブをするようになったの…??と驚愕した。
来年一体はどれ程までになるんだろう。
めちゃくちゃ楽しみだ。