つまみ細工の決まりは?…ないの??
つまみ細工って、江戸時代からあるもの。
だから「決まりってどんなことがあるんだろう?」って思いませんか?
そのあたりの話。
先日タイッツーに書いたものです。
習い始めた頃質問してみた
つまみ細工を習い始めたころのことです。
かんざしをこれから習うとか、ほんとに作り出した頃ですが、疑問は全部聞いていかないと気のすまない私。
先生に
「花の数に決まりは?」
「下がりの本数段数に決まりは?」
とか、決まりは??って聞きまくってました。
決まりがわかった方が作るのに役立つよね
「これだけ長く続いているものなのだから、お茶とかお花みたいに、ある程度決まりがあるだろう」という先入観があったのだと思います。
でも先生答えて曰く
「うーん、バランス?」
「決まりはない」
「この場合はこう」
というような返事をもらって…
それでも「え?決まりは??」ってなってたいたなあと。
今ならわかります「決まりは…ない」
今教室をやっていて、やっぱりその頃の私と同じ段階くらいの生徒さんたちから、同じような疑問質問をいただくので、きっと皆さん同じように「決まりがあるはず」って思っているのだろうなあと。
逆に言うと「決まりがある方がそれに従えばいい」ので楽なんですけど…ないんですよね…
つまみ細工は自由
確か、小話最初のころにも似たようなこと書いたと思うのですが、ほんとにつまみ細工って自由で。
でもその自由さって、ふんわりした何かにつつまれているような感覚
「こうはしない方が美しいよね」とか
「こうした方がバランスいいよね」とか
「こっちの方が着物に合うよね」…とか、そんな感覚ですね
「こうしなければなりません」ではなく
「こうした方がよりよいものになるよね」という前向きな考え方ですね。
このつまみ細工の世界の考え方がとても好きです。
もちろん、基礎はきちんと習った方がいい。
自己流だけだと、ある程度の到達点までしか行けずに足踏みしてしまうのです。
でも基礎が身に付いたら、もうそこからは
「時代(今)」に合わせて、アレンジ可能。
いかようにも変化させて、ここまで何百年も繋がれてきたものですからねえ。
つまみ細工の歴史を知らない人は増えましたが
つまみ細工が「流行の手芸よね」と間違われるほどには、再び広まってきたのだと、良い方に解釈しています。
初めて見た時、触れた時には「あのテレビで見た」とか「今流行ってるやつ」というイメージでもなんでもいいから知ってもらう。
歴史については、このネット社会。
調べようと思えば、その後いかようにも学んでいけるものですし、後からでいいと思います。
私の場合
私にとって、よく知る前のつまみ細工とは
「七五三の時につけるもの」でした。
家に自分が七五三の時に買ってもらってつけた(という写真がある。記憶には残ってません💦)ものが保管されていたので、そのイメージですね。
なので、最初の頃に「七五三じゃなくてもつけるものなんですね?!?!」と驚いたのでした。
そしてその後「江戸時代に作られ始めたもの」と知る…という流れです。
今ここで「私が作ってるこれは江戸時代からあるものなの?!?!」と驚いた方は、ぜひ昔の浮世絵や美人画、資料に残っているかんざしを見てみてください。
変わらない形で女性を飾り続けています。
盆栽町つまみ細工教室
株式会社東京クラフト
埼玉県さいたま市北区盆栽町84-2
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