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【え】永遠に続けなんて願わないから
ときめいたり、はっとしたり。そんな歌詞を切り取る『50の音の歌詞』シリーズ。今日は【え】。
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笑ってる君の隣に僕は居たくて
楽しそうなその横顔ずっと見ていたくて
やわらかな空気が運ぶこの時間が
永遠に続けなんて願わないから
せめてあと少しもう少しだけ
曲:元気が出るSONG
作曲・作詞︰関ジャニ∞
収録:関ジャニ∞の元気が出るCD‼
発売:2015年11月11日
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歌詞が100%作り手の気持ちの通りなのかというと、そうじゃないとは思っているけれど。それでも錦戸亮という人が選ぶ「永遠」というワードには、少なからずその言葉への憧れや、それでもそんなものはないのかもしれないという懐疑心が見える。気がする。
この『元気が出るSONG』は2015年に関ジャニ∞のメンバーがそれぞれ歌詞を持ち寄ってできた曲。元気が出る、というタイトルだけどしっとりめに7人それぞれの他のメンバーへの思いが歌われていて、この「永遠」の部分は錦戸さんが書いている。
彼はこれまでも「永遠」というワードを、作詞した歌詞の中で時々使ってきた。
そしていつか変わればいいのにな一瞬が 永遠に……(stereo)
永遠なんて無いよと 牽制してもいい(code)
そしてこの夏、関ジャニ∞メンバーの渋谷すばるさんがグループを去ると決断しその日を迎えたあと、彼はこんな言葉を残している。
正直世の中に「永遠」なんてない。
それはもうわかりました。
やっと認められます。
これを読んだときに、「ああ、この人も永遠なんてないと、認めてしまったのか」とぼんやり思ったことを覚えている。
永遠に憧れて、もしかしたらないんじゃないのかと思いながらも願ってしまう。そうして彼はある日、大切な人と道を分かつことになって気づく。そんなものはないんだと。
永遠なんてものはないのかもしれないけれど、それでもこの先どこかで永遠にも似た信じるられる何かが彼にあったらいい。
*
もしも誰か一番話を聞きたい人にインタビューできますよ、と言われたら。そんなありえないことを言われたら、わたしは「関ジャニ∞の錦戸亮さんに永遠について伺いたいです」と企画書を書こうと思っていて。(そんなことは言われないとわかっているけど、ちょっとだけお付き合い願いたい。)
この先、自分の思いを乗せた歌詞を書くときに彼がどんな言葉を選ぶのか。そして、どうして「永遠」を欲しがっていたのか。それを見失った先に見えた世界とは。そのあたりの話を聞いてみたい。できるなら今ではなく、もう少し後。彼が40代を迎えるころに、どこかで話してくれたら。
そんなことを、2018年のわたしは思っているのです。
歌詞全文はこちらから。
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