夏なので怖い話をします
ある少年と、その一家のお話です。
一家はとても仲が良く、両親はたった1人の息子である少年を溺愛していました。
少年も両親を愛しており、3人は幸せに暮らしていました。
そんなある日、一家にもうひとり家族が増えました。
可愛らしい女の子です。
少年は、自分に妹ができたことを大変喜びました。
両親も新しい家族の誕生をおおいに喜びました。
娘の誕生から数ヶ月が経った頃。
幼い妹の世話にかかりきりの両親の姿を毎日見ていた少年は
「自分より妹の方が愛されている」
と、妹に対して嫉妬するようになりました。
かつてのように自分に全愛情を注いでほしい。
そんな感情が日に日に強くなっていきます。
そして、少年は思いつくのでした。
「妹を殺してしまおう」
ある深夜、家族が寝静まった頃。
少年は寝ている母親の乳首にこっそりと毒を塗りました。
「これで妹はおっぱいを飲んで死ぬ・・・」
少年は明日を楽しみに思いながら就寝しました。
そして翌日、目が覚めると・・・
父が死んでいました。
おわり