私の薬④ラツーダ(ルラシドン)

 ラツーダは非定型抗精神病薬です。
 昔からある定型抗精神病薬(セレネースなど)は副作用として錐体外路症状(パーキンソン症状など)が多いことが課題でした。対して1996年のリスパダールに始まる非定型抗精神病薬は錐体外路症状の副作用が減ったため、定型(錐体外路症状が出る)でないという意味で「非定型」抗精神病薬と呼ばれています。つまり非定型抗精神病薬は新しい薬で、副作用が少ないということです。
 ラツーダは抗うつ効果に優れます。副作用で一番多いのはアカシジアです。アカシジアが出現したら、ラツーダを減量するかリボトリールを追加します。
 抗うつ効果を持つ抗精神病薬としてセロクエル、ジプレキサなどもいいのですが、ラツーダは副作用が少なくて効果も優れているので、精神科医の私はうつ状態に抗精神病薬ならまずラツーダを使うことが多いです。
 患者の私はうつ状態(やる気が出ず、おっくう)になった時にラツーダを使います。2週間ほどで抗うつ効果を感じる人が多いようですが、私の場合1週間で効いている感覚があります。副作用は全く感じません。うつ状態の1〜2か月しか飲みませんが、ラツーダに助けられています。
(私の薬⑤に続く)

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