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プレッシャーから解放された瞬間
こんにちは。
今回は最近行われた試合について少し日記を書いていこうと思います。
最近行われた試合は主に3つあります。グランプリ台北、SAGA国スポ2024、インカレです。この全ての試合に共通していることはものすごいプレッシャーを感じていました。ライフル射撃のピストル種目は60発撃って整数の合計点を競うのですが、570点という大きな壁が個人的にはあると思います。その点数を同世代のライバル2人のうち1人がその試合の前から何回か撃つようになってきました。さらにもう1人が...。それはあとに伝えるとします。
グランプリ台北
まず、グランプリ台北のお話をさせて頂きます。この試合は6月に行われた強化指定選手選考記録会でジュニアで2位以上だと日本代表として派遣される大会です。自分は563点で2位という形で予選を突破することができました。
そして、9月になると事前合宿があり、そこでは日本のレジェンドである指導者に教わりました。2月にも他の合宿があり、そこから射撃に対する考え方が変わるほどすごい指導者で、楽しみにしてその当日もすごい良い指導を受けさせてもらいました。調子も良いまま試合に臨む事ができました。
試合当日は気合十分で、自分の良い射撃をできるように心がけました。しかし、本選はあまり点数は伸びず、焦りでそこそこという結果になってしまいました。さらに、もう1人のジュニアの日本代表の同世代ライバルが575点という得点を叩き出し、もっと焦ってしまいました。コーチには点数は気にしないと言われましたが、自分の中では気にせずにはいられなかったのが本音でした。ファイナルでは、自分の理想とするような射撃がすごくでき、高得点を連発することもできたし、崩れてもすぐ立ち直ることもできました。結果として、2位にはなる事ができましたが、私はずっと本選の満足感が得ることができませんでした。
・AP60M
total:564(7位通過)
・AP60M FINAL
total:239.9(2位)
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SAGA国スポ2024
初めて大人と戦う国体(国スポ)ということもあり、自分の中ではとても楽しみな試合でした。しかし、同世代ライバル2人が570点を超えているというプレッシャーもあり、難しい感情で挑む試合でもありました。
本選では、早く570点を超えてやろうととても意気込んでいましたが、その目標には届かず、あまり良い撃ち方もできず、一応本選は通過したという感じでした。
ファイナルでは序盤とても調子が悪く7位からスタートしました。そこからある点に気づき、高得点を連発したり、運もあって最終的に2位まで上り詰めることができました。この試合は家族全員見に来ていて、2位というギリ安牌な順位を取れてホッとしました。しかし、1位は同世代ライバル。周りからはよく褒められましたが、自分の中では悔しさでいっぱいで不思議な気持ちでした。嬉しかったこともあり、同志社大学の先輩と2.3位を取れたことです。この日本で最も大きい大会の中の1つで2.3位を取れたことはすごいことだし、同じ喜びを分かち合えたことは絶対財産になると思います。
・AP60M
total:564(4位通過)
・AP60M FINAL
total:232.8(2位)
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インカレ
直近最後の試合となるインカレ。これは本選の順位で決まり、ファイナルはエキシビジョンとなります。そのため、本選にかけてものすごい集中していました。
いざ試合が始まると緊張で自分の撃ち方が崩れそうな感じでした。しかし、なぜか今までより銃が止まり、神様が570点を今日は超えさせてあげようと言っているような気がしました笑
最終シリーズは『今までの実力なら570点を超えることができる!』と思い通りにそこまで事が進んでいました。そんなことを思った途端自分の撃ち方が出来なくなってしまい、超えるか怪しい展開になり、ラスト1発まできました。ラスト1発、今までに味わったことのないほど銃が揺れ、何度も上げ下ろしをしました。そして、撃ったら『10点!』で見事570点の壁を超える事ができました。その瞬間、本当に今までのプレッシャーから全てが解放され、体の全ての力が抜け、涙が出そうでした。そのまま1位も取る事ができ今までにない喜びを感じる事ができました。
・AP60M
total:571(1位)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/159798145/picture_pc_692a15aa909b4dba3f713efb06d5232d.png?width=1200)
おわりに
本当にこの3つの試合は今までに感じたことのないすごいプレッシャーという重圧の中で臨んでいました。しかし、絶えず自分を信じたおかげで、自分に打ち勝つ事ができたと思います。また、周りの家族や彼女、コーチ、友達にも支えられていろんな言葉をもらって成せたことです。感謝してもしきれないという言葉がありますが、まさにその通りです。
しかし、この現状に満足せずまた新たなステージに向かってそのまま突っ走っていきたいと思います。
今回は以上になります。
ありがとうございました。
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