見出し画像

舞台「狂気山脈単独登頂」用FA(ファン・アート)制作裏話


はじめに

こちらは2024年2月3日の舞台『狂気山脈単独登頂』の為に描いたFA(ファン・アート)制作の裏話です。詳しくは下記の内容を見て頂ければより分かるかと思います。

1.制作したきっかけ。

2022年の7月のイベントからなのですが、毎回「お手紙お受け取りOK」の際、FA(ファン・アート)を作成し、お手紙と共に入れるようにしているんです。もちろん賛否両論あるでしょうし、内容としても邪魔にならないように励んではいるのですが…。過去は「手紙」をモチーフに「ポストカード」を作成し「きてどちポストカードプロジェクト」と勝手に自分の中で決め込んでは制作していました。

2022年夏に制作したポストカード作品
2023年夏頃制作したポストカード作品。合わせてミニ色紙で夏をテーマにイラストも描きました。


今回もお手紙の許可が出た時は歓喜しましたが、「さぁ…どうしよう…」と悩んでしまいました。そんなある日、ふと見つけたものがセリアのミニ色紙でした。少し大きかったですがw。今回この色紙に久しぶりにアナログで描いてみよう!これが今回のきっかけでした。

今回使用したセリアの二つ折り色紙(右上)。サイズは約150×305mm。左上の封筒はサイズが無かったため色紙を購入し作成しました。

2.制作過程から完成まで。

ではいざ描いていこう。となると何を描けばいいか。今回のテーマは登山。しかも「極寒」。なので極寒の中の荒々しさと、主人公の「見返してやる」と言う「負の感情」をどのように描けばいいか。そこに悩みました。その時に偶然描いたラフ画をヒントに色々とリサーチし、主人公の顔のアップと「狂気山脈」に挑む姿。その2枚を合わせて描くことにしました。

色紙に描く前のラフ画。

再度過去の舞台を見返したり、関連動画をリサーチするなどして描く内容を決めて、色紙にそのまま描くのではなく、別の紙に描いた後、色紙に直接貼り付けることにしました。

色紙の大きさより少し大きく枠を決めシャーペンで下書き。

今回透明水彩絵具を使用しました。いつも使用している「ホルベイン」と、地元の画材屋で見つけた「ハルモニア」という色を塗ると様々な色味が出てくる面白い透明水彩を使用しました。

今回使用した透明水彩「ホルベイン」の一部
今回新たに使用した透明水彩絵具「ハルモニア」

あとは参考資料を見比べながら着彩し、途中アクリル絵具(白)などを使用し雪や荒々しさを表現してみました。

着彩過程その1。最初は紺や黒系など寒色のみで着彩しようとも思いました。
着彩過程その2。ここからオレンジなど暖色系を追加していく。
着彩過程その3。ここから背景を描いていきます。
着彩過程その4。ここで筆でうねりを足していく。合わせて白もプラス。
最後にデザインコートにて補強後色紙に貼り付け完成。貼り付けは両面テープで対応。

その後ハルモニアの色味が面白かったのでもう一枚描き、東京にてお手紙を描き同封したというわけです。なお、色紙は4日のトークイベント時にお手紙を添えて同封させて頂きました。

その後描いたイラスト。裏はポストカード使用になっています。
ホテルにて撮影した今回の同封の数々。

3.振り返り、そして今後。

今回は年始からの対応だったことと、多忙なる仕事の両立で上手くいくか不安でしたが、結果新たな画材を使用し、楽しく描くことができたと思います。逆に今回ばかりは流石にやりすぎた感があったかな…とww。

もちろん、賛否両論はあると思います。ただ自分の好きなことで少しでも応援出来れば。そのきっかけで始めたことです。

今後は相手様のご負担にならない様に考えながら取り組んでいければと思っています。(色紙はやりすぎと反省はしていますのでポストカードは続けますw)

毎年の夏の風物詩のごとく。「あぁ、またこいつからかいw」と言われるその日まで…。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?