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2021/12/2 最終面接
いざ書くとなるとどこからどのように書いたらいいのかまとまりがつかない。
でもせっかくアカウントを作ったのだから殴り書きでも書き残しておこうと思っていつもの場所に戻ってきた。
なかったことにはしたくないしできないからとりあえず整理しようかなと…
初めてちゃんと告白した。
絵にかいたように、好きな子に。
今日絶対に伝えて帰らないとまたたぶん後悔するだろうなと
この何もできない気持ちを、不甲斐なく情けなく惨めで弱り廃れた気持ちを、どうにかするにはこれしかないだろうなと
だからちゃんと伝えてきた。
そして予想通りふられてきた。
今書いてて少し不安なのは「相手があの瞬間を告白と捉えてくれたか」ということだけで、それ以外は意外とあっさりとした状態。何なら少し心も体も軽くなったような気さえする。ただの自己満足でしかないが、それなりの覚悟は自分でもできてたんだなと少し認められるような気もする。
自分が思ってた以上に緊張した。
「確認したいことがあるから2階で先に待ってて」
ゼミ終わり、これで今日は終わりという時にぎりぎりで声をかけた。ただ一言声をかけるだけなのに15分ぐらい前から心臓がしんでた。
はたから見たら、マジでいきなりなんなん?確認ってなんなん?って思ったと思う。
自分でもなんなん?と思うし不気味さみたいのもあったかなって思う。
でも昨日も今日もLINEする勇気がなかったんだ。許してほしい。
それにしてももうちょいまともな言葉があったかなとは思う。
時間ある?とかちょい付き合ってもらっていい?とか他にも散々考えたのにやっぱ咄嗟に出てきてしまうセンスのなさなのかなと…
エレベーターを降りて、彼女が友達といる姿を見て一瞬怖気づきそうになった。でもすぐ「逃げちゃダメだ!」って心の中のシンジくんがその廊下をまっすぐ歩かせてくれた。視力が特別いいわけでもないのに、待ってくれている彼女の姿が遠くからでもはっきり分かった。そのせいかあの廊下は一瞬だったし、よく人にぶつからずに進めたなと我ながら感心する。
もう少し相手のことを考えてあげられたら良かった。
最初にこっちから
"お待たせしました” "この後って帰るだけ?”
”うん、友達も一緒でいい?"
”できれば1人で…”
後から振り返るとこの瞬間が1番手つかずで綺麗だった。
そしたらお友達が”じゃあここで待ってるから”と察してくれた。
そのお友達とは自分も同じゼミで今までにあんま話す機会はなかったけど、多分8割型”あーこいつこれから彼氏持ちのやつに告白するんだーw”って思われてたと思う。中学の時に感じた誰かと誰かの間に挟まり、少し察してしまうあの独特な空気を感じてたりしたのかなと思う。
”ちょっと怖いんだけど…”
たしかしょーもなく漠然とした不安を述べていた。
そりゃそうだ、今までに”前置き”とか”脈”とか全然作れなかったからゼロできた。
意味がわからないに決まってる。
でもこっからが本題なんだ、退くわけにはいかない。
初めて感じる緊張感だった。
自分が聞きたかったことは聞けた。
彼氏がいること。その彼とは付き合って長いこと。
2年だって。100無理じゃん。
自分が言いたかったことは言えた。
ここ2,3ヶ月ずっと気になってたこと。好きだということ。
もしよかったらお友達からよろしくお願いしますということ。
めちゃめちゃ緊張した。そしてえげつないほど声が震えてた。
ただフラれにいっただけなのに…笑
絞り出すように「気持ちを伝えたかっただけだから」って強がった。
歩きながら伝えようかなって思ってたことを渡り廊下とエレベーターホールのど真ん中で伝えた。これからも通るたびに思い出しそうなのが少し痛い。
1つ後悔なのが
「終わらせるために…付き合いたいとかそういうわけじゃない」
と言葉にしてしまったこと。
付き合いたくないわけないじゃん、好きなんだし。
ご飯行ったり、手を繋いだり、少しでも笑って話したりできたらよかったなって…
結果がわかりきったことでけじめをつけたかったのは自分なのに…
気持ちを失くすことなんてできないのに…
楽になりたかった自分のエゴが溢れ出た逃げ口上だったと思う。
直接言うなんて今時ないとは思ったけど、言えてよかった。
言い逃げるように帰った若輩者に対して後からお世辞でも「嬉しかった。」って返事が来た時、馬鹿みたいに嬉しかった。本当にちょろい。
「何か面接みたいだったw」と苦笑いもされたけどそんなことですらプラスに考えようとしていた。
あーあ。と、だよなー。を繰り返した帰り道もあっという間だった。
久しぶりに人を好きになった。もう自分はそういうのはないと思っていたのに…。
後日Twitterで「興味のない人からの一方的な愛はただのゴミでしかない」
というツイートを見たとき、自分は余計なことをしたとめちゃくちゃ後悔した。
お友達からどころか”LINEは苦手だから”"他人に見られたくないから”とまともに話しかけることすらできない始末。呆れて笑えるぐらい完全な詰み。
同期ですら知ってる彼女が好きな本のタイトル1つさえ知らない。
ゼミの人ですら知ってるインスタも知らない。
世の中のみんな当たり前のように恋人がいるの本当に意味わかんない。
「そのリスクを背負ってまでも付き合いたかったし告白したんだろ?」
唯一相談した先輩にこう言われて、飲みこむように納得させようとした。
最後に。あの日、もう一つ嘘をついた。
就活とか関係なく、告白するためだけにスーツで行ったこと。
見透かされた時、情けなくて正直言葉が出なかったです。
彼氏さんのことを聞いた時、彼女は狂おしいぐらいに幸せそうに見えた。
自分にはもうありえない世界。ただただ眩しくて心からうらやましかった。
悔しいくらい好きになってました。
邪魔してごめん、どうかお幸せに。
2021/12/7