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2024年4月3日(水)

雨の日の中休み、みずみずしい気持ちになる

@岡山県 笠岡市 / 広島県 尾道市、福山市

今日はどうしようかゆるりと考える、雨降ってる、会社に行けなくもない、そんな気持ちであえて休むとどうなるのかっていう実験として体調不良で欠席のメールを送る

9時半に電車に乗って西へ、3時間後に岡山県の笠岡駅に着く

ラーメン屋さん坂本は臨時のおやすみ
もう一軒のラーメン屋さんいではらに切り替え、雨でも外に並んでいたのはさすが、大サイズぺろり

辻珈琲ではおかわりもしてのんびり。アリさん著者の『グッゲンハイム邸物語』がはかどる、これまでの遍歴がリアルな感情交えて書いてある、グッゲンを所有する前にいま自分が住んでいる文化住宅を買ってあれこれいじったそうで、そうなんだ。

その地に流れる時間の積み重ねを汲み取り、既存の建物を生かしながら次の人の暮らしへとバトンを渡していく感じ。
よくある賃貸マンションだと好き勝手にいじれない、いじっても退去後にお金を余分に払って治される、なんだか悪いことのように思っていた。
でも塩屋は違う、少なくともアリさんの物件では全く違う考え。めちゃくちゃ歓迎的だ。それだけで息がしやすい。そもそもその考え方が古来からの人間らしいものではないか。自分に家をいじるだの家具を作るのだの経験はないけど、ワクワクしてくる、やってみようと、この塩屋での暮らしで経験することは絶対にこれからの人生に生きてきそうだな、と。

どの職業でどんな経験を積むかを模索するのもひとつ。一方で、職業は経済を支える手段として一旦はある程度割り切った上で、それ以外の暮らしの時間の中で自分の求める経験を重ねるのもひとつ。

もちろん、職業と暮らしは切り離せるわけではない。塩屋で暮らす時間が、塩屋の外での仕事の時間の自分自身にどのような影響をもたらすのか。全部の時間をひっくるめての新しい暮らしのスタート、とても楽しみ。

アリさんは音楽家、音楽と塩屋との結びつきの記述も気持ちを踊らせた。自分にもってこいな街。


笠岡から西へ、尾道でレコードを買うのも躊躇いはなかった。前から探し求めていたスピナーズの’79のLP、そして雨の日のこんな日はバートバカラックを見つけたら手が伸びてしまう。

最後は福山の居酒屋あがりこぐち、カウンターであれこれ話が盛り上がる。

電車の遅延で新幹線3000円ほど課金するサプライズがあったが、天候には逆らえない、無事に運行してくれたことに感謝。今日一日のこの時間は間違いなく自分に好影響をもたらしてくれるはずだ。
明日からの会社との向き合い方もきっといいときの状態に戻りそう。

アリさんの本を読んで気持ちが瑞々しくなった、ありがとうアリさん、ありがとう塩屋。


本日の1曲

Raindrops Keep Fallin' On My Head
B.J.トーマス

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