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外傷後のアイシング

はじめに

アイシングはケガの応急処置に用いられる処置の一つです。

アイシングによって痛みや腫れの軽減ができるというのはよく聞きますが、近年の報告ではアイシングをすることで怪我の治癒を遅らせてしまうといった報告も聞いたことがあります。

そこで、今回はアイシングについてまとめていこうと思います。

アイシングの効果

アイシングの効果として

・炎症の抑制(腫れや痛み、熱感など)

・アイシングの目的は、損傷組織の組織温度を低下させることで血管収縮を促し、損傷組織への更なる損傷を防ぐこと。

・神経終末に作用して疼痛閾値を増加させることで痛みに軽減をすることになります。

アイシングがマイナスの影響を与えることもある

選手や患者さんに話を聞いていると「腫れが引かないから、ずっと冷やしている」とか、「寝る時もずっと冷やしている」という話を聞くことがあります。

アイシングの目的に腫れの軽減はありますが、ずっと冷やし続けていることで、凍傷のリスクや患部に意識が行き過ぎてしまい、プレー中に患部へのストレスがかかりすぎてしまうといったこともあります。

また、近年の研究では損傷後に続く炎症は正常な回復のプロセスであって筋組織の再生に重要であることが明らかになりつつあります。

というのも、一般に再生プロセスでは、炎症細胞が集まってきて、損傷した組織を取り込んで消化し、そこから新しい筋が作られます。

ところが、アイシングをすると損傷した筋細胞に炎症細胞があまり集まってこないことが明らかになりました。

詳しく読みたい方はこちらの方も読んでみてください。

https://www.kobe-u.ac.jp/research_at_kobe/NEWS/news/2021_04_23_01.html


さいごに

今回はアイシングによって得られる効果や弊害になるかもしれないことについてまとめさせてもらいました。

僕自身も怪我をしたらとにかくアイシングをしたほうがいいと思っていました。

しかし状況、頻度などを間違えると、かえって怪我の回復を遅らせたり怪我のリスクを高めてしまうかもしれないことを知りました。

今回の記事が応急処置をする状況になったときに参考になってもらえると幸いです。

さいごまでお読みいただきありがとうございました。



感謝・謙虚・敬意
意志堅固
西條 貴則

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