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「規律」について少し考えてみる
毎週のごとく激闘が繰り広げられるラグビーW杯を楽しんでいる9~10月です。土日の明け方に実施されることが多く、月曜日はだいたい寝不足です(笑)
ラグビー憲章・コアバリューをご存知ですか?
ラグビー憲章というものがあります。日本の法律でいう「憲法」のようなものです。このラグビー憲章をもとに、試合はもちろんのこと、ルール、チーム組成、コーチング、レフリングなどの方針が指し示されます。価値観のようなものですね。
このラグビー憲章からつくられて、5つのコアバリューがあります。いわゆる行動指針のようなもの。
品位
情熱
結束
規律
尊重
この5つが定められています。
なぜ品位・規律が必要なのか
ラグビーは、あらゆるスポーツの中でも試合に参加する人数が多いスポーツです。1チーム15人なので、両チーム合わせて30人。さらに激しく体をぶつけ合い、密着し合うスポーツです。もみくちゃな状態だと何が起こっているのかぱっと見ではわかりません。
逆に考えると「見えないならちょっとくらい悪さしてもいいじゃん」に繋がってしまいます。ということが横行してしまうと、試合が成り立たなくなってしまいます。というか、ラグビーの根幹が揺るがされることにも。
ですので、ラグビーはかなり厳しく規律が求められます。試合内外に関わらず、ペナルティに対しては割とはっきりと裁定がくだされます。サッカーでいうVAR(ラグビーではTMOと呼びます)も、あらゆるスポーツの中でも先進的であり、レフリー同士のやりとりも、マイクを通じて観客に届くような仕組みになっています。この辺は、コアバリューを体現しているといえますね。
企業にも品位・規律は求められる
今ここで述べたことですが、実は企業にも同じことが言えると思うわけです。従業員が少ないときは、社長が全てに対して目を配ることができますが、従業員数が増加すると、難しくなってきますよね。就業規則(服務規律)をもって、会社の規律を適切に整備することは、企業秩序維持の観点からも必ず必要になってきます。
「従業員のことを束縛する」と思われがちな服務規律ですが、せっかくならば、単に罰する意味合いを含んだ服務規律ではなく、ポジティブに働きかけていく内容で規律を定めていきたいですよね。