別府へ。鉄道で阿蘇。
朝。別府湾をのぞむホテルを後に、どうやって別府の街まで向かったのか、とんと覚えていません。
阿蘇へ向かおう。そう思って駅で切符を買いました。発車まで時間があったので、どうしよう、とふらふらしているところへ「おにいさん観光?」と声をかけられました。振り返ると、タクシーの運転手。聞くと、1万円で市内観光をしないかという話でした。お土産に温泉まんじゅうも付けるよ、というので車に乗り込んだのです。
果たして、何処を周ったのか。
源泉から勢いよく吹き出す蒸気。
丘の上からの温泉街の景色。
いま思い出せるのは、それくらい。
あと、地獄巡りを覚えています。
日帰り入浴を、地獄巡りのどこかでしたのですが、いまは、入れないのでしょうか。年期の入ったバラック小屋の様なところへ一人で入りました。所謂貸し切り風呂。
にごり湯だったのは覚えています。色は、色は何色だったでしょう。
そうだ、記憶を探って今、ほんとうに今思い出しました。
秘宝館。
いまはもうないみたいですね。
20年という時をなんとか、
ほんとうになんとか生きさらばえて、
「あおいのきせき」の
具体的・社会的意義の輪郭が
いよいよ鮮明になってきた今なら
それが
地獄巡りと秘宝館から始まることになった九州の旅が
意味あるものであったと
容易に理解できるのです。
分かりませんか?
本当に?
なら、是非
これをお読み下さい。そうして是非そのことについて、考えてみてください。
そうだ、このとき帰りにお土産を頂くの忘れてしまいました。
それは、そういうことは、忘れないようです。
つづきます。