大久保の立ちんぼ
テレビを見ていたら、大久保公園の立ちんぼの取り締まりの様子が流れていた。
中年男性がぞろぞろ集団で公園を練り歩いている。
私が見る限りではスーツの女性が一人だけ混じっていた。
なぜ?
女性の立ちんぼに救済をと偉い人はマイクの前で仰ってましたが。
それなら中年男性ではなく、女性職員たちが声かけをしていくべきでは?
立ちんぼにとって中年男性は自分を買う客と同族なわけで、心を開くわけもないし、言うことに従うわけもないと、私は思ってしまうのだけれどね。
しかも取り締まるべきは立ちんぼのほうではなく、買春する『男性』のほうではないの??
風俗やポルノがなくなれば性犯罪が増える、と男性は言うけれど。
性欲は三大欲求じゃないし、コントロールしては?
人間に搭載されているはずの『理性』は男性の性欲に限っては機能しないんですかね?
女性側には少なくとも立ちんぼになった経緯がある。
ホストやコンカフェに依存するのも、家庭環境や人間関係の悩み等、心身の問題が関わっていたりする。
貧困や発達障害、知的障害なんていう問題もある。
そういう人たちの受け皿になってしまっているのが現状、性産業なのだ。
本来機能すべき福祉ではなく。
知らない人に身体を売るという、性的観念がぶっ壊れた状態が異常なのことに誰も気づかない。
当たり前に女は困ったら身体を売ればいいという。
そこを正そうとせずに取り締まりだけ強化しても意味はない。
根っこはかなり深い問題なのだ。
元性産業に従事していた人間として、私はそう思う。