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声優が台本に書き込む道具は?

現場で使う文房具関係を買うのは、私の場合決まってロフトなんですけれども。今回の記事では台本やら原稿やらに書き込む道具って、声優陣は何を使っているのかなというお話。だって凄く興味ありません?素敵なお芝居をするあの方の台本ってどんな感じなのかなって。

今回は何を書いているかではなくて”何を使って”書いているかに焦点を当てていきたいと思います。とってもライトな内容ですが、たまにはこんな記事があってもいいかななんて思ったりして。

お盆で時間を持て余している方がいらっしゃいましたら、かるーい気持ちでご覧ください。

その①フリクション


私はもっぱらフリクションを使っております。とにかく台本にルビやタイム・強調線・区切る場所等々色んなことを書きまくる。しかも書き直しも激しので、書いたり消したりできるフリクションにはお世話になりっぱなしです。

私の場合は3色で使っているんですが、まず黒はセリフの書き写し用。ページ跨ぎや行跨ぎで読みにくくなっているセリフを、修正は加えずただ別の場所に書き写す時に使います。

次は赤。カスタマイズをしているので正確には”ローズ”。この色で行うのは、基本台本に書き込みたいことを全て書く。なのですぐになくなってしまいます。正直コスパ的には大変宜しくないのですが、致し方なし。フリクションの消しゴムもかなり消耗が激しいので、頻繁に買い替えてます。

最後は青。青もカスタマイズして”スカイブルー”を使っておりますが、こちらはアクセントの書き込みと、現場での支持を書き込むのに使います。なのでアクセントが現場で修正された場合は例外的に”ローズ”で変更することにしています。青に青で修正したら訳わかんなくなっちゃうので、台本は見やすくしないとね。

私の場合はこんな感じ。役が沢山降られていても、基本的にはこの3色で対応していますね。

その②何も書き込まないから何も使わない


物凄く珍しいかというと、そんなことはないんですね。台本がまっさらだから悪いとかいうことも勿論ないですし、人それぞれですから。現場でしっかりお仕事が出来ればそれで良いのです。現場で修正が入った際、それさえも「覚えるので言ってください」と対応していた先輩がいらして、超人なのかなと思った記憶が。

その③鉛筆or赤鉛筆


きれいに削った赤鉛筆が筆箱に入っているのをチラ見してしまったときは、なんてかっこいいんだろうとドキドキしてしまいました。きっと字も綺麗なんだろーなーとか妄想してしまう。

その④3色ボールペン


私も昔は3色ボールペン使ってました。勿論消えないので修正液が必須。書き直しが多い私には向かないのですが、一回書き込んだら滅多に修正をしない人はボールペンでも何ら問題ないですね。はぁ尊敬する。

その⑤蛍光ペン


文字というより、色々な役をやるときに蛍光ペンで色分けする人は結構いるのではないかと思います。ですがとある先輩は文節ごとに蛍光ペンで色分けしてらして、のぞき見したときの興奮は忘れられません。

ざっとこんなところでしょうか?自分ルールを駆使して、より見やすいものにしていきたいですね。

ちなみに。
台本に関する文房具の話題でいつも思い出すのが、新人さんが台本に付箋をこれでもかと貼りまくっている様子。あれは、養成所で付箋を貼るようにと指示を受けているからなんでしょうか。出番があるページに貼っているのかなぁ?

我々がよくやっているのは、出番があるページの端を折るってやつです。

もし出番があるところに付箋を貼っている新人さんは、この機会に台本の端を折るってのをやってみてくださいね。私の場合、自分の出番のページは上の端を折っています。ページ下端は手をつけないのかというと、私の場合は現場で「次は○○ページまで収録します」と言われた際にその○○ページの下端を折っていたりします。

たまーに台本見せ合いっこしようよッッなんて盛り上がる時が現場であったりするんですが、私は恥ずかしくて見せられない!!人のを覗き見するのは簡便して下さい。ご本人にばれてないならいいじゃんと思ってます、だってほらあれよ、芸は盗み取るもんだから。なんだって教えてもらうだけじゃ全然足りないんですよ。貪欲な気持ちでいなくちゃね。

もし現場での疑問・質問がありましたら相談室をお気軽にご利用下さい。こんな些細なこと聞いてもいいのかなどと思わないでくださいね。悩みって人と比べることは出来ないですから。アナタの悩みが解決するお手伝いが出来ればなと思っております。




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