チーズはどこへ消えた…を読んで感想文
「チーズはどこへ消えた?」って自己啓発の本を読みました。
ねずみと小人の合計4者が迷路に住んでて、大きいチーズを見つけたのですが、ある日突然チーズがなくなり、その時のそれぞれの行動を書いた物です。
恐らく作者は「行動する勇気」を解きたいんだと思いました。
過去の栄光(チーズの発見)にしがみ付く事なく、それが消えたなら新たなチーズを探しにいく、事を美徳として描かれた作品だと感じました。
しかし、私にはこの自己啓発は響きませんでした。
その理由が4つほどあります。
1.チーズが好きじゃない
そもそも、私はチーズをそれほど好んで食べないので作品で描かれているような「チーズ」の価値観に共感しづらかったです。
これが「木の実」とかならリアリティがあり共感できたかもしれません。
2.「なくなったなら探しにいこう」という行為が過去の植民地政策を想起させる
「チーズが消えたなら、他の場所へ探しに行けば良いじゃないか」という解決策が大航海時代のヨーロッパを思い浮かべずにはいられませんでした。
それによって苦しめられた地域もあるかもしれません。
なくなった → 他へ行こう!という解決策は安直だし、その場で植物を栽培する方向にいかないのが残念に思います。
自ら畜産をしても良いだろうし。
3.地球は有限
今の地球では土地は開発され尽くされ「チーズ」が新たに発見される場所がないのではないかと思います。
本著の世界観では「空間が無限」なのかもしれません。
そうだとしたら我々が住んでいる有限の地球に置き換えることは、なかなか難しいかもしれません。
4.チーズがなければ他のものを食べたら良いじゃない?
何故チーズに固執するのか?
いや、わかってますよ?
「チーズ」ってのは各々の大切なもののメタファーだってことくらい。
他のチーズを探しにいくってどんだけチーズ好きなのよ?
他にも食べるものはあるでしょうに。。
以上の理由から私にとって本著は共感しづらいと感じました。
一口に自己啓発本といっても色々あるので楽しいですね。