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[台湾] 神秘にあふれた国のご利益グッズ①

【堀大河】世界!不思議探訪記
いまだ世に知られていない「宝具」を求めて訪ねたあまたの国々。そこで見て、聞いて、体験した出来事をつづる、スピリチュアルな探訪記です。

台湾の人たちが信じる“ユニークな道教”

台湾(中華民国)は街のあちこちにスピリチュアルがあふれた国です。
台湾を訪れた方はご存じでしょうが、派手なお寺が甍を並べ、人々はそこで熱心に祈りを捧げています。
これらのほとんどは道教の寺院です。「○○宮」「○○廟」、「○○観」などと呼ばれています。


↑台北の「景福宮」の堂内。中央は観音菩薩(©Taiga)

なかには「○○寺」なんて呼ばれる寺院もあります。「龍山寺」という台北のお寺が有名です。観音様をお祀りしているので一見、仏教のお寺かと思ってしまいますが、道教の寺院です。


↑台北の古刹・龍山寺(©Taiga)

道教は台湾でもっとも信仰されている宗教です。とくに台湾の道教は仏教と習合した福建省の「閭山派」を起源にもつ、とてもユニークな信仰です。
ですので、他の中華文化圏では見られない、独特のスピリチュアルさを帯びています。


↑台中の仏教寺院・宝覚寺(©Taiga)

ちなみに「○○寺」と号する仏教のお寺もたくさんあります。道教寺院との見分け方はふたつ。
ひとつは「仏教のお寺は装飾が少なくて地味」だという点。
もうひとつは「三世仏」という3体の仏像を本尊にしているという点です。

得財と除禍のお守り「ピーシャオ(豼貅)」

さて、私はこれまで数えきれないほど台湾を訪れ、たくさんのスピリチュアル・グッズに触れてきました。そんななかで、台湾の人たちになじみの深い、そしてとても御利益のある宝具を3つご紹介しましょう。
ひとつは「ピーシャオ(豼貅)」です。
ピーシャオはまたの名を「避邪」といい、もともとは災厄を除く霊獣でした。でも、時代が下るにしたがって、財神としての性格が強くなってきました。


↑ピーシャオ(豼貅)

「ピー(豼)」が雄で、「シャオ(貅)」が雌。日本でもたまに、招財の縁起物として、一対の置物が販売されているのを目にします。
もちろん台湾でも置物のピーシャオは売られていますが、一般的なのは置物ではなく、「身に着けるピーシャオ」です。なかでも腕輪がもっともポピュラーです。
手に入れるのはそんなに難しくありません。街角で普通に売られているからです。
でも、ただ買って身につければよいというものではありません。必ず霊力の高い道士、つまり道教のお坊さんに開眼してもらわなくてはいけません。
ですから、御霊の入った“本物のピーシャオ”はなかなか手に入りません。


↑私が身に着けている“本物のピーシャオ” (©Taiga)

ここに載せた写真は、ある有名な道士に開眼してもらった“本物のピーシャオ”です。私はいつも身に着けています。
ご利益ですか?
ひと言では語れないほど高いです。

では、この続きは次回に。

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